30本塁打、87打点で二冠へ独走の山川穂高
パ・リーグはソフトバンクが独走しており、優勝へ秒読み段階に入っているが、タイトル争いでもソフトバンク勢が独走している。
打率は唯一3割をキープしている近藤健介がトップ、本塁打と打点は山川穂高が30本、87打点で2位以下を大きく引き離している。出塁率も近藤健介、盗塁数は周東佑京がトップを走っており、チームでタイトルを独占しそうな勢いだ。
二冠王目前の山川穂高は通算250本塁打まであと2本。ここまで909試合に出場しており、プロ11年目の今季中に到達すればプロ野球史上7位のスピード記録となる可能性がある。NPB通算250本塁打の所要試合ランキングは以下の通りだ。
ブライアントとカブレラが最速733試合
1位はブライアント(近鉄)とカブレラ(西武)が733試合で並んでおり、869試合で3位のバレンティン(ヤクルト)まで助っ人外国人が並んでいる。
4位は878試合の落合博満(中日)、5位は892試合の秋山幸二(西武)、6位は896試合の田淵幸一(阪神)と球史に残るスラッガーが名を連ねる。
7位は927試合の長池徳二(阪急)だが、ソフトバンクは今季残り20試合のため、山川が 17試合以内に2本打てば単独7位に割って入るのだ。
しかも、8位は978試合のタフィ・ローズ(近鉄)、9位は994試合の王貞治(巨人)、10位は995試合の中村剛也(西武)とそうそうたる面々。相当なスピード記録であることが分かるだろう。
現役でも8位の本塁打数
NPBの現役選手で山川より多く本塁打を放っているのは478本の中村剛也、307本の中田翔(中日)、296本の浅村栄斗(楽天)と山田哲人(ヤクルト)、293本の坂本勇人(巨人)、280本の丸佳浩(巨人)、264本の柳田悠岐(ソフトバンク)の7人しかいない。
岡本和真(巨人)は228本を放っているが、すでに986試合に出場している。山川を上回るとすれば、816試合で214本の村上宗隆(ヤクルト)くらいだろう。
昨年は自らの不祥事で多大な批判にさらされたが、スラッガーとしての実績はプロ野球史に残るものだ。西武から移籍1年目で優勝に貢献し、スピード記録を達成した上でタイトル獲得なら本人としても最高のシーズンとなる。
※成績は2024年9月8日終了時点
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