見逃せないセ・リーグ最多勝争い
プロ野球の2024年シーズンも各チームが100試合以上を消化し、いよいよ佳境を迎える。優勝争いやクライマックスシリーズ進出争いももちろん重要だが、同時に注目度が高まっていくのが個人タイトルをめぐる戦いだ。
14日、マツダスタジアムで行われる広島-DeNA戦。ここで広島の予告先発として公示された床田寛樹も、個人タイトルを視界にとらえている男の一人である。
昨季もチーム最多11勝を挙げてリーグ3位の防御率2.19をマークするなど安定した投球が光った左腕だが、今季もここまで18試合の登板で10勝5敗、防御率1.73と素晴らしい成績で首位を走るチームを支えている。
7月31日のDeNA戦で勝利を挙げてセ・リーグ一番乗りで2ケタ・10勝に到達。ハーラーダービートップを走っていたが、ここに来てライバル・菅野智之(巨人)が4連勝の猛チャージ。8月11日の中日戦で挙げた勝利により、11勝でハーラー単独トップに浮上している。
床田にとっては逆転を許した格好。相手はわずか2敗で勝率でも上位にいるだけに、最多勝のタイトルは譲れない。まずは14日の試合で追いつき、そこからひとつでも多く勝ち星を積み上げることができるか。チームにとっても個人にとっても重要なマウンドとなる。