「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

2024年プロ野球年俸ランキング 大型契約選手が上位独占、FA移籍2年目迎える2人がジャンプアップ

2024 1/30 11:00SPAIA編集部
ソフトバンク・近藤健介とオリックス・森友哉,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

6億円で坂本勇人と村上宗隆がトップ、近藤健介と森友哉がトップ10入り

ロッテが1月26日、佐々木朗希との契約に合意したことを発表した。佐々木はプロ4年目にして初の越年となっていたが、キャンプイン目前で無事に契約を更改。これで、12球団、全選手の契約更改が完了し、2月の球春到来を迎える。

毎年、大幅アップを勝ち取る選手がいれば、思ったような成績を残せず大減俸に涙を呑む選手もいるなど悲喜こもごもの契約更改。昨年球界トップだったオリックスの山本由伸(6億5000万円)がこのオフにメジャーへ移籍した中、2024年に最高年俸となったのは誰だろうか。

2024年の外国人選手を除いた年俸ランキング(1位~10位)は以下の通りとなっている。

1位・坂本勇人(巨人)、6億円、現状維持
1位・村上宗隆(ヤクルト)、6億円、現状維持
3位・柳田悠岐(ソフトバンク)、5億7000万円、5000万▼
4位・近藤健介(ソフトバンク)、5億5000万円、2億9500万△
5位・山田哲人(ヤクルト)、5億円、現状維持
5位・浅村栄斗(楽天)、5億円、現状維持
7位・岡本和真(巨人)、4億2000万円、1億5000万△
8位・菅野智之(巨人)、4億円、1億▼
8位・森友哉(オリックス)、4億円、1億9000万△
8位・有原航平(ソフトバンク)、4億円、現状維持

海を渡った山本に代わりトップに立ったのが、6億円の巨人・坂本勇人とヤクルト・村上宗隆。ともに複数年契約を結んでおり、現状維持での更改となった。坂本は昨季が5年契約の最終年とみられていたが、途中で契約を見直し、今季が契約最終年に。村上は3年契約の2年目を迎える。

3位に下がったのが5億7000万円のソフトバンク・柳田悠岐。昨季は2014年以来9年ぶりに全試合出場を果たし、163安打で自身2度目の最多安打のタイトルも獲得した。2019年に7年契約を結んだが、4年目終了後に2026年までの残り3年の契約内容を決めることとなっており、4年間の成績を受けて今季年俸は昨季から5000万円減となった。

ソフトバンクの近藤健介が5億5000万円で昨年の24位から4位にジャンプアップ。昨オフに日本ハムから海外FA権を行使して加入し、7年契約を締結。昨季は自身初の本塁打王と打点王に加え、3度目の最高出塁率のタイトルを獲得。ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも輝くなど期待に違わぬ成績を残した。

ヤクルト・山田哲人と楽天・浅村栄斗の二塁手コンビが5億円で5位に並ぶ。2021年から7年契約を結んでいる山田は昨季、下半身のコンディション不良もあり、105試合の出場で、打率.231、14本塁打、40打点と不本意な成績に終わった。今季は雪辱を期すシーズンとなる。

一方の浅村は昨季143試合に出場し、打率.274、26本塁打、78打点をマーク。3年ぶり2度目の本塁打王、2年連続7度目のベストナインにも輝いた。4年契約の2年目となる今季は三塁手へ転向。新たなポジションでさらなる飛躍を目指す。

4億2000万円の7位には巨人・岡本和真がランクイン。昨季は主将として140試合に出場し、打率.278、両リーグ最多の41本塁打、93打点をマーク。1億5000万円の大幅増を勝ち取った。

8位は4億円で3選手が並ぶ。巨人・菅野智之は昨季14試合の登板で4勝8敗、防御率3.36と振るわず1億円ダウン。ソフトバンク・有原航平は現状維持で3年契約の2年目を迎える。

オリックスの森友哉は1億9000万円増で昨年の30位からジャンプアップ。移籍1年目の昨季は110試合に出場して、打率.294、18本塁打、64打点の成績を残してリーグ3連覇に貢献した。

ベスト10にはソフトバンクと巨人が3人、ヤクルト2人、オリックスと楽天が1人ずつ。ソフトバンクと巨人の2強が資金力で優位に立っている状況に変わりはないようだ。

近本光司は3憶2000万円、加藤貴之は3億円

続いて11位から20位のランキングは以下の通り。

11位・近本光司(阪神)、3億2000万円、1億5000万△
12位・西勇輝(阪神)、3億円、現状維持
12位・山﨑康晃(DeNA)、3億円、現状維持
12位・大野雄大(中日)、3億円、現状維持
12位・今宮健太(ソフトバンク)、3億円、現状維持
12位・則本昂大(楽天)、3億円、現状維持
12位・源田壮亮(西武)、3億円、現状維持
12位・加藤貴之(日本ハム)、3億円、1億6500万△
19位・大山悠輔(阪神)、2億8000万円、1億5000万△
19位・丸佳浩(巨人)、2億8000万円、1億7000万▼

11位は昨年38年ぶり日本一に輝いた阪神の切り込み隊長・近本光司だ。1億7000万円から倍近い3億2000万円に。6年目での3億円到達は史上最速タイで、外野手としては史上初となった。

12位には7人が並び、阪神・西勇輝、DeNA・山﨑康晃、中日・大野雄大、ソフトバンク・今宮健太、楽天・則本昂大、西武・源田壮亮の6人は複数年契約のため、現状維持の3億円となっている。ただ一人、昨季取得した国内FA権を行使せず、日本ハムに残留した加藤貴之は、昨季の1億3500万円から大幅増となる4年総額12億円の大型契約を結んだ。

19位には2億8000万円の阪神・大山悠輔と巨人・丸佳浩。大山は1億5000万円アップ、丸は1億7000万円ダウンと明暗分かれた2人が並んでいる。

髙橋光成は2憶6500万円、牧秀悟が2憶3000万円

21位から30位は以下の通りとなっている。

21位・山川穂高(ソフトバンク)、2億7000万円、現状維持
22位・髙橋光成(西武)、2億6500万円、8500万△
23位・田中将大(楽天)、2億6000万円、2億1500万▼
24位・菊池涼介(広島)、2億5000万円、5000万▼
24位・大島洋平(中日)、2億5000万円、現状維持
24位・平良海馬(西武)、2億5000万円、8000万△
27位・増田達至(西武)、2億4000万円、6000万▼
28位・牧秀悟(DeNA)、2億3000万円、1億1000万△
29位・平野佳寿(オリックス)、2億2000万円、現状維持
30位・青柳晃洋(阪神)、2億1000万円、3000万▼
30位・甲斐拓也(ソフトバンク)、2億1000万円、現状維持
30位・岸孝之(楽天)、2億1000万円、1000万△

21位には2億7000万円で西武からソフトバンクへFA移籍した山川穂高が入った。22位には2億6500万円で西武・髙橋光成。23試合に先発し10勝8敗、防御率2.21の成績で、チーム内の投手陣でトップとなった。23位には2億6000万円で田中将大。2年連続大幅ダウンで、昨年の9位から大きく順位を下げた。

24位タイでは2億5000万円の広島・菊池涼介、中日・大島洋平、西武・平良海馬の3人が並ぶ。27位の西武・増田達至は年俸変動制での4年契約中で、今季はその最終年。6000万円減の2億4000万円から巻き返しを図る。

28位はDeNA・牧秀悟。昨季から1億1000万円増の2億3000万円で、4年目としてはプロ野球史上最高額となった。29位にはオリックスの守護神・平野佳寿が現状維持の2億2000万円で入った。

30位には2億1000万円で3人が並ぶ。阪神・青柳晃洋は3000万円ダウン、ソフトバンク・甲斐拓也は現状維持、楽天・岸孝之は1000万円アップとなっている。

※金額はいずれも推定

【関連記事】
【プロ野球】このオフ大幅アップ、ダウンした選手は? 1億円以上年俸が増減した選手一覧
プロ野球史上最大の年俸ダウン額は? 億単位の大減俸目立つ契約更改
2024年にFA権取得見込みのプロ野球選手、宣言なら争奪戦必至の目玉は?