6億円で坂本勇人と村上宗隆がトップ、近藤健介と森友哉がトップ10入り
ロッテが1月26日、佐々木朗希との契約に合意したことを発表した。佐々木はプロ4年目にして初の越年となっていたが、キャンプイン目前で無事に契約を更改。これで、12球団、全選手の契約更改が完了し、2月の球春到来を迎える。
毎年、大幅アップを勝ち取る選手がいれば、思ったような成績を残せず大減俸に涙を呑む選手もいるなど悲喜こもごもの契約更改。昨年球界トップだったオリックスの山本由伸(6億5000万円)がこのオフにメジャーへ移籍した中、2024年に最高年俸となったのは誰だろうか。
2024年の外国人選手を除いた年俸ランキング(1位~10位)は以下の通りとなっている。
1位・坂本勇人(巨人)、6億円、現状維持
1位・村上宗隆(ヤクルト)、6億円、現状維持
3位・柳田悠岐(ソフトバンク)、5億7000万円、5000万▼
4位・近藤健介(ソフトバンク)、5億5000万円、2億9500万△
5位・山田哲人(ヤクルト)、5億円、現状維持
5位・浅村栄斗(楽天)、5億円、現状維持
7位・岡本和真(巨人)、4億2000万円、1億5000万△
8位・菅野智之(巨人)、4億円、1億▼
8位・森友哉(オリックス)、4億円、1億9000万△
8位・有原航平(ソフトバンク)、4億円、現状維持
海を渡った山本に代わりトップに立ったのが、6億円の巨人・坂本勇人とヤクルト・村上宗隆。ともに複数年契約を結んでおり、現状維持での更改となった。坂本は昨季が5年契約の最終年とみられていたが、途中で契約を見直し、今季が契約最終年に。村上は3年契約の2年目を迎える。
3位に下がったのが5億7000万円のソフトバンク・柳田悠岐。昨季は2014年以来9年ぶりに全試合出場を果たし、163安打で自身2度目の最多安打のタイトルも獲得した。2019年に7年契約を結んだが、4年目終了後に2026年までの残り3年の契約内容を決めることとなっており、4年間の成績を受けて今季年俸は昨季から5000万円減となった。
ソフトバンクの近藤健介が5億5000万円で昨年の24位から4位にジャンプアップ。昨オフに日本ハムから海外FA権を行使して加入し、7年契約を締結。昨季は自身初の本塁打王と打点王に加え、3度目の最高出塁率のタイトルを獲得。ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも輝くなど期待に違わぬ成績を残した。
ヤクルト・山田哲人と楽天・浅村栄斗の二塁手コンビが5億円で5位に並ぶ。2021年から7年契約を結んでいる山田は昨季、下半身のコンディション不良もあり、105試合の出場で、打率.231、14本塁打、40打点と不本意な成績に終わった。今季は雪辱を期すシーズンとなる。
一方の浅村は昨季143試合に出場し、打率.274、26本塁打、78打点をマーク。3年ぶり2度目の本塁打王、2年連続7度目のベストナインにも輝いた。4年契約の2年目となる今季は三塁手へ転向。新たなポジションでさらなる飛躍を目指す。
4億2000万円の7位には巨人・岡本和真がランクイン。昨季は主将として140試合に出場し、打率.278、両リーグ最多の41本塁打、93打点をマーク。1億5000万円の大幅増を勝ち取った。
8位は4億円で3選手が並ぶ。巨人・菅野智之は昨季14試合の登板で4勝8敗、防御率3.36と振るわず1億円ダウン。ソフトバンク・有原航平は現状維持で3年契約の2年目を迎える。
オリックスの森友哉は1億9000万円増で昨年の30位からジャンプアップ。移籍1年目の昨季は110試合に出場して、打率.294、18本塁打、64打点の成績を残してリーグ3連覇に貢献した。
ベスト10にはソフトバンクと巨人が3人、ヤクルト2人、オリックスと楽天が1人ずつ。ソフトバンクと巨人の2強が資金力で優位に立っている状況に変わりはないようだ。