5位からの逆襲へ
リーグ3連覇を目指した2023年は57勝83敗3分、借金26の5位。髙津臣吾監督体制4年目のシーズンはまさかの苦戦を強いられた。
球団設立55周年となる2024年の巻き返しに向けて、今オフはドラフト・現役ドラフトや新外国人選手の獲得だけでなく、自由契約となった選手の獲得やトレードにも積極的な動きを見せている。
逆襲の使者となる選手がこの中から出てくるか。新加入選手は以下の通り。
【外国人】
ミゲル・ヤフーレ投手(32)ジャイアンツ傘下3A
ホセ・エスパーダ投手(26)パドレス
【現役ドラフト】
北村拓己内野手(28)巨人
【トレード】
宮川哲投手(28)西武
【他球団戦力外】
嘉弥真新也投手(34)ソフトバンク
増田珠内野手(24)ソフトバンク
西川遥輝外野手(31)楽天
【ドラフト】
1位:西舘昂汰投手(22)専修大
2位:松本健吾投手(24)トヨタ自動車
3位:石原勇輝投手(22)明治大
4位:鈴木叶捕手(17)常葉大学附属菊川高
5位:伊藤琉偉内野手(21)新潟アルビレックスBC
育成1位:高橋翔聖投手(18)台湾・鶯歌工商高
育成2位:髙野颯太内野手(18)三刀屋高
外国人選手は投手を2人獲得。ヤフーレはベネズエラ出身の右腕で、185センチの長身から投げ込む速球に多彩な変化球を織り交ぜた投球がウリ。先発候補として期待がかかる。エスパーダはプエルトリコ出身、昨季メジャーデビューを果たしたばかりという26歳の右腕。マイナーでは投球回数374回を大きく上回る418奪三振をマークした。
その他、投手ではソフトバンクを戦力外となった左腕の嘉弥真新也に加え、トレードで西武から宮川哲を獲得。さらにドラフトでは1位の専修大・西舘昂汰から3位まで大学・社会人出の即戦力候補を立て続けに指名と、投手陣は先発ローテーションもブルペンも昨年とは大きく様変わりしたメンバー構成となることも予想される。2月の春季キャンプからはじまるサバイバルレースに注目だ。
野手では楽天を自由契約となった西川遥輝を獲得。パ・リーグで盗塁王とゴールデングラブ賞を4回、ベストナインも2回獲得している実力者だが、昨季は一軍出場が35試合に留まり、打率.181という苦しいシーズンを送った。初めてのセ・リーグ、新天地で再起なるか。プロ13年目のベテランの逆襲に期待したい。