村上宗隆が“年男三冠王”狙う
2024年に「年男」を迎えるのは、2000年生まれの24歳、1988年生まれの36歳の選手たちだ。2024年の干支は「辰」。辰年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は昨季5位からの巻き返しを狙うヤクルトの選手たちを取り上げる(支配下選手のみ)。
2022年にNPB史上最年少での三冠王に輝いた村上宗隆が年男を迎える。昨季は3月のWBCで世界一に貢献したが、開幕直後から不振に苦しんだ。それでも徐々に調子を取り戻し、3年連続30本以上となる31本塁打をマーク。ただ、打率.256、84打点と打撃主要3部門はいずれも前年の数字を下回り、チームもリーグ連覇から一転5位に沈んだ。
今季は再び三冠王を目指すシーズンとなる。不動の4番が本来の打棒を取り戻せば、チームは自ずと優勝へ近づくだろう。昨年の悔しさを糧に、一回り大きくなった令和初の三冠王がV奪還へと導く。
その村上と同じ内野手の赤羽由紘と北村恵吾の2人も2000年生まれの年男だ。赤羽は昨季初の開幕一軍入りを果たすと、自己最多の29試合に出場。9月3日の阪神戦ではプロ初本塁打もマークした。背番号が「71」から「00」に変更となった今季は打撃に磨きをかけ、より多くの出番を勝ち取りたい。
一方の北村はルーキーイヤーの昨季、8月9日の広島戦で球団史上初となるプロ初安打を満塁本塁打で記録する鮮烈デビューを飾った。しかし、本職の一塁と三塁にはオスナと村上宗隆の不動のレギュラー2人がいたため、出場機会に恵まれず、12試合の出場にとどまった。今季はさらなる打力アップを図り、数少ないチャンスをものにしたい。