今オフは投手を中心に補強
2023年は2年連続の4位に終わった楽天。3年間指揮を執った石井一久監督が退任し、一軍打撃コーチを務めていた今江敏晃氏が新監督に就任。12球団最年少、40歳の新指揮官の下、巻き返しを図る。
今オフは長年チームを支えた塩見貴洋、銀次の2人が引退。炭谷銀仁朗、西川遥輝の両ベテランも退団するなど、若返りを図っている。また、2年連続セーブ王に輝いた守護神・松井裕樹が海外FA権を行使してパドレスへ移籍。今江監督はその代役として新守護神に則本昂大を指名するなど、投手陣の整備も進めている。
新加入選手は以下の通り。
【外国人】
コディ・ポンセ投手(29)日本ハム
ニック・ターリー投手(34)広島
【現役ドラフト】
櫻井周斗(24)DeNA
【他球団戦力外】
山田遥楓(27)※育成契約 日本ハム
【ドラフト】
1位:古謝樹投手(22)桐蔭横浜大
2位:坂井陽翔投手(18)滝川第二高
3位:日當直喜投手(18)東海大菅生高
4位:ワォーターズ璃海ジュミル内野手(18)日本ウェルネス沖縄高
5位:松田啄磨投手(21)大阪産業大
6位:中島大輔外野手(22)青山学院大
7位:大内誠弥投手(17)日本ウェルネス宮城高
8位:青野拓海内野手(18)氷見高
新外国人では、NPBで実績のある前日本ハムのコディ・ポンセと前広島のニック・ターリーの2投手を獲得。ポンセは昨年開幕早々に左膝の故障で離脱したが、7月下旬に復帰以降は、10試合に先発し4勝5敗、防御率3.66の成績を残した。2年間の通算成績は、24先発で 7勝10敗、防御率3.47。クローザーへと転向した則本の穴を埋める活躍が期待される。
一方のターリーは広島に2年間在籍し、2年連続で40試合以上に登板したタフネス左腕。昨年は7勝1敗1セーブ22ホールド、防御率1.74の好成績を残していた。2年間の通算成績も89登板で9勝5敗1セーブ36ホールド、防御率2.39と安定感は抜群。則本らとともに新「勝利の方程式」を形成できるか注目だ。
現役ドラフトではDeNAから櫻井周斗を獲得した。日大三高から2017年ドラフト5位でDeNAに入団した左腕は、6年間で47試合に登板して防御率4.02の成績で、2022年には育成落ちも経験。昨年から支配下に復帰したが、一軍登板はなく、二軍で36試合に登板し、1勝2敗、防御率3.38だった。新天地での飛躍が期待される。