現役ドラフトでは愛斗を獲得
2023年は吉井理人新監督の下、前年の5位から2位へと躍進したロッテ。レギュラーシーズン最終戦に勝利し、「1毛差」の2位に滑り込むと、ホーム開催となったCSファーストステージでも延長10回3点差を逆転する劇的勝利を飾るなど、粘り強い戦いを見せた。
2025年までの「常勝軍団」化を掲げる球団にとって、2024年シーズンは重要な1年となる中、今オフは外国人選手を中心に順調に補強を進めている。
新加入選手は以下の通り。
【外国人】
ジミー・コルデロ投手(32)ヤンキース
ジュニオール・フェルナンデス投手(26)ナショナルズ3A
ジェームス・ダイクストラ投手(33)米独立リーグ
ネフタリ・ソト内野手(34)DeNA
【現役ドラフト】
愛斗外野手(26)西武
【ドラフト】
1位:上田希由翔内野手(22)明治大
2位:大谷輝龍投手(23)富山GRNサンダーバーズ
3位:木村優人投手(18)霞ヶ浦高
4位:早坂響投手(18)幕張総合高
5位:寺地隆成捕手(18)明徳義塾高
育成1位:武内涼太投手(18)星稜高
育成2位:松石信也投手(18)藤蔭高
育成3位:髙野光海外野手(19)富山GRNサンダーバーズ
育成4位:藤田和樹外野手(18)延岡学園高
育成5位:富山紘之進捕手(18)会津北嶺高
ジミー・コルデロはドミニカ共和国出身の最速163キロを誇る右腕。メジャー通算114登板で、6勝7敗21ホールド、防御率4.36。2023年はヤンキースで31試合に登板し、3勝2敗、8ホールド、防御率3.86の成績を残した。退団したペルドモに代わるセットアッパーとして期待される。
ジュニオール・フェルナンデスは、最速161キロのストレートに、ツーシーム、スライダー、チェンジアップを投げ分ける右腕。メジャー通算では全て中継ぎとして50試合に登板、54イニングを投げて1勝1敗3ホールド、47奪三振、防御率5.17の成績を残した。
ジェームス・ダイクストラはアメリカ出身で身長193センチ、体重100キロの大型右腕。メジャー経験はなく、マイナーでは通算8シーズンで135試合に登板し、23勝43敗、防御率4.43の成績を残している。フェルナンデスとともにまずは先発としての起用が見込まれる。
野手では前DeNAのネフタリ・ソトの獲得に成功した。2018年にDeNAへ加入し、通算6年で打率.262、161本塁打、442打点をマーク。近年は故障や不振に苦しんでいるが、それでも来日1年目から6年連続で2ケタ本塁打を記録するなどパワーは健在だ。残留が決まったグレゴリー・ポランコとともに、左右の助っ人砲として中軸を担うことが期待される。
また、現役ドラフトでは西武から愛斗を獲得。2015年ドラフト4位で埼玉・花咲徳栄高から西武へ入団。昨季は73試合で打率.214、4本塁打、15打点の成績を残していた。本拠地となるZOZOマリンでは2019年にプロ初安打&初打点、2021年にプロ初本塁打を記録。縁起のいい新天地で飛躍を期す。