「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

中日の2024「年男」 完全復活期す大野雄大と根尾昂、田中幹也ら飛躍の予感漂う若竜5人衆

2024 1/6 06:00SPAIA編集部
中日の2024「年男」
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

開幕ローテ目指す大野雄大と根尾昂

2024年に「年男」を迎えるのは、2000年生まれの24歳、1988年生まれの36歳の選手たちだ。2024年の干支は「辰」。辰年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は球団史上初の2年連続最下位からの反攻を期す中日の選手たちを取り上げる(支配下選手のみ)。

中日の大野雄大


中日では6人が年男を迎えるが、唯一の1988年生まれとなるのが、プロ14年目を迎える大野雄大だ。昨季は4月4日の本拠地開幕戦(ヤクルト戦)で先発後、左肘の違和感で離脱。クリーニング手術を受け、以降はリハビリに専念したため、一軍での登板は1試合のみと不完全燃焼に終わった。

複数年契約の最終年となる今季は、先発ローテーションを1年間守り切ることが最低限の目標となるだろう。36歳を迎えるベテラン左腕が、大黒柱として投手陣を支えることができるか。完全復活を期す。

投手では根尾昂と松山晋也が2000年生まれの年男だ。根尾はプロ5年目の昨季、先発投手に転向。シーズン終盤の9月に一軍へ昇格し、2試合に先発、計12.2イニングを投げて防御率0.71の数字を残したが、プロ初勝利はならなかった。今季は開幕からローテーション入りし、勝てる投手を目指す。

2022年育成ドラフト1位で入団した松山は昨季6月に支配下登録を勝ち取ると、150キロ超の速球で押す投球で一軍に定着。8月以降はセットアッパーとして19試合連続無失点も記録した。最終的には36試合に登板して1勝1敗17ホールド、防御率1.27の好成績。今季はさらなるアピールを続け、守護神の座を狙う。

2年目・田中幹也が遊撃レギュラー取りへ

松山と同期入団の田中幹也も2000年生まれの年男だ。ルーキーイヤーは春季キャンプからアピールに成功していたが、3月19日の楽天とのオープン戦で走塁の際に右肩を脱臼。リハビリにシーズンの大半を費やし、実戦は二軍での8試合にとどまった。

チームは昨季、二遊間のレギュラーが定まらなかった。田中が昨春キャンプで見せた高い守備、走塁力はライバルたちから頭一つ抜けており、入団時に背番号2を与えられるなど球団の期待も大きい。遊撃のレギュラー取り目指し、今季はシーズン通して躍動する姿を見せたい。

2年目を迎える濱将乃介も2000年生まれ。独立の日本海オセアンリーグ・福井からドラフト5位で入団した昨季、一軍出場はなかったものの、二軍では88試合に出場して打率.205、1本塁打、13打点と経験を積んだ。今季は外野に本格的に挑戦する。大島洋平、岡林勇希、細川成也らがひしめくレギュラー争いに食い込むことができるか注目だ。

捕手では石橋康太が年男。昨季は前年11月に右肘と右膝のクリーニング手術を受けた影響もあり、6月に一軍へ昇格。それでも自己最多の39試合に出場し、打率.257、15打点、プロ初本塁打を含む2本塁打を放った。プロ6年目となる今季は正捕手の座を目指し、春季キャンプから首脳陣にアピールする。

【関連記事】
ヤクルトの2024「年男」 2度目の三冠王目指す村上宗隆、節目の記録迫る石山泰稚
巨人の2024「年男」 12球団最多!坂本勇人、梶谷隆幸、戸郷翔征ら新境地切り拓く12戦士
DeNAの2024「年男」鈴木尚典コーチ以来の連続首位打者に挑む宮﨑敏郎、遊撃レギュラー狙う林琢真