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【ルーキー通信簿】オリックスはドラ1曽谷龍平がプロ初勝利 茶野篤政が一躍レギュラー候補に

2023 12/11 06:00SPAIA編集部
オリックスのルーキー通信簿,ⒸSPAIA
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高卒ドラ3齋藤響介も一軍先発デビュー

2023年のプロ野球も新人選手たちの活躍が光った。オリックスの育成4位・茶野篤政は開幕前に支配下登録され、育成出身ルーキー初の開幕スタメンを奪取。阪神のドラフト1位・森下翔太は、球団の右打者としては43年ぶりの2桁10本塁打を記録し、日本シリーズでも新人最多タイの6打点を挙げるなど、球団38年ぶりの日本一に大きく貢献した。

そこで今年の新人たちが一軍でどのような活躍を見せたのか、球団ごとにルーキーの通信簿を作成した。投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」、野手は「パワー」「選球眼」「走力」「貢献度」のそれぞれ4項目について、5段階で評価している。

今回は惜しくも2年連続日本一とはならなかったものの、リーグ3連覇を成し遂げたオリックスのルーキーたちを見ていく。

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オリックスのルーキー通信簿インフォグラフィック


まず投手では、白鴎大からドラフト1位で入団した曽谷龍平と盛岡中央高から同3位で入団した齋藤響介が1年目で一軍デビューを果たした。

曽谷は開幕二軍スタートとなったが、4月26日の日本ハム戦で中継ぎとして一軍デビュー。6月からは先発に転向し、7度目の先発となった10月9日のソフトバンク戦で6回無失点と好投。プロ初勝利を挙げた。1年目は10試合に登板して1勝2敗、防御率3.86の成績だった。

齋藤は高卒1年目ながら二軍で11試合に登板して防御率2.25の好成績を残し、リーグ優勝決定後の9月26日の西武戦にプロ初登板初先発。4回無失点の好投を見せた。ただ、一軍ではこの1試合のみの登板だったため、今回は曽谷のみ評価対象とした。

投手の各項目は球威がリーグの平均球速、制球力は同BB%(対戦打者に占める与四球の割合)、奪三振は同K%(対戦打者に占める奪三振の割合)、総合は同FIP(投手の責任である被本塁打、与四死球数、奪三振数のみで投手の能力を評価した指標)から算定した。

曽谷はストレートの平均球速が147.7キロと先発左腕としては高速で、球威評価は「4」。K%は19.6とリーグ平均並み(19.3)で奪三振評価は「3」となった。BB%は10.9とリーグ平均(8.0)を下回ったため、制球力評価は「2」。FIPは2.83とリーグ平均を上回り、総合評価は「4」となった。

来季の先発陣は山本由伸がメジャーへ、山﨑福也が日本ハムへ移籍するため、新戦力の台頭が不可欠な状況。2年目を迎える左腕には、開幕からのローテ入りが期待される。

野手では茶野篤政が一時レギュラー奪う活躍

野手では、育成4位の茶野篤政が一軍戦力となった。開幕スタメンを勝ち取るなど、91試合に出場して74安打、打率.237、1本塁打、23打点、9盗塁をマーク。ただ、シーズンが進むにつれ調子を落としたこともあり、ポストシーズンは出場なしに終わった。

ドラフト4位の杉澤龍はシーズン終盤に一軍昇格し、9月14日の楽天戦でプロ初安打をマーク。今季は2試合に出場したのみだったため、通信簿の評価は対象外とした。

野手の各項目は、パワーがリーグの平均ISO(=長打率-打率:長打力を示す指標)、選球眼は同BB/K(四球と三振の割合から打者の選球眼を見る指標)、走力は同spd(走力を示す指標)、貢献度は同wRC(特定の打者が生み出した得点を示す指標)から算定している。

茶野は俊足巧打が売りということもあり、ISOは.032とリーグ平均(.113)に遠く及ばずパワー評価は「1」、BB/Kも0.21でリーグ平均(0.42)以下で選球眼評価は「2」となった。spdも3.6でリーグ平均(3.9)を下回り、自慢の足を生かしきれなかった。wRCは27.7で、貢献度は「3」となった。来季は広島から西川龍馬が加入し、外野の定位置争いは一層激しさを増す。走力に磨きをかけ、再びレギュラー奪取を狙う。

ドラ2の内藤鵬内野手とドラ4の日高暖己投手は高卒ということもあり、一軍での出場はなかった。二軍での成績は内藤が28試合に出場し、打率.198、2本塁打、15打点、日高は12試合に登板(先発は1試合)して1勝1敗、防御率3.15だった。

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