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【ルーキー通信簿】広島はドラ2益田武尚が高い潜在能力示す ドラ5河野佳と2人が一軍デビュー

2023 12/10 06:00SPAIA編集部
広島のルーキー通信簿,ⒸSPAIA
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益田武尚は来季勝ちパターン入りも

2023年のプロ野球も新人選手たちの活躍が光った。オリックスの育成4位・茶野篤政は開幕前に支配下登録され、育成出身ルーキー初の開幕スタメンを奪取。阪神のドラフト1位・森下翔太は、球団の右打者としては43年ぶりの2桁10本塁打を記録し、日本シリーズでも新人最多タイの6打点を挙げるなど、球団38年ぶりの日本一に大きく貢献した。

そこで今年の新人たちが一軍でどのような活躍を見せたのか、球団ごとにルーキーの通信簿を作成した。投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」、野手は「パワー」「選球眼」「走力」「貢献度」のそれぞれ4項目について、5段階で評価している。

今回は新井貴浩新監督の下、昨季の5位から5年ぶりのAクラスとなる2位へジャンプアップした広島のルーキーたちを見ていく。

広島のルーキー通信簿インフォグラフィック


広島は昨年、支配下で7選手を指名し、一軍デビューを果たしたのはドラフト3位の益田武尚と同5位の河野佳の2人が一軍デビューを果たした。

益田は即戦力として期待されたが、開幕を二軍で迎えるなど前半戦は苦しんだ。後半戦に入り、8月10日のヤクルト戦でようやく一軍初登板。9月6日のDeNA戦でプロ初勝利を手にした。最終的に一軍では中継ぎとして8試合に登板して1勝0敗、防御率1.64の成績を残した。

投手の各項目は球威がリーグの平均球速、制球力は同BB%(対戦打者に占める与四球の割合)、奪三振は同K%(対戦打者に占める奪三振の割合)、総合は同FIP(投手の責任である被本塁打、与四死球数、奪三振数のみで投手の能力を評価した指標)から算定した。

益田はストレートの平均球速が150.5キロと150キロ超を記録し評価は「4」、K%も27.9とリーグ平均(19.5)を大きく上回り、奪三振の評価は「5」となった。BB%も7.0とリーグ平均(7.2)並みの制球力を見せており、FIPは2.87で総合評価は「4」となった。8登板のみだったが勝ちパターン入りも狙える能力を示しており、来季の飛躍も大いに期待できるだろう。

一発を浴びる場面多かった河野佳

一方の河野は開幕一軍入りを果たすと、3月31日ヤクルトとの開幕戦で2番手として登板。先頭のオスナに一発を浴び、プロデビュー戦は1回1失点だった。6月には先発登板も果たした右腕は、8試合に登板して0勝1敗、防御率9.49の成績で1年目を終えた。

河野はストレートの平均球速が144.3キロと平均的で、BB%(8.3)、K%(18.3)ともにリーグ平均並みで、球威、制球力、奪三振いずれも評価は「3」。一方、計12.1イニングを投げて6被弾と一発を浴びる場面が多かったため、FIPは9.05に跳ね上がり、総合評価は「1」となった。来季は一発病を克服し、チーム内での序列を上げていきたいところだ。

その他のルーキーでは、ドラフト1位の斉藤優汰、同2位の内田湘大、同4位の清水叶人は高卒ということもあり、ファームでじっくり育成中。同6位の長谷部銀次は二軍で中継ぎとして39試合に登板して2勝3敗3セーブ、防御率5.62、同7位の久保修は同じく二軍で61試合に出場して打率.190、0本塁打、6打点の成績だった。

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