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西武・愛斗が現役ドラフトでロッテへ 渡辺GM「環境変えることで彼の野球人生はまだまだ伸びる」

2023 12/8 19:37SPAIA編集部
ロッテへの移籍が決まった愛斗
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ⒸSPAIA

8年目外野手がロッテへ移籍

第2回現役ドラフトが8日行われ、西武の愛斗外野手(26)がロッテへ移籍することが決まった。

「また一から新たにがんばろうという気持ちです」

愛斗は2015年ドラフト4位で埼玉・花咲徳栄高から入団。2年目の2017年に一軍デビューを果たし、4年目の2019年にプロ初安打を記録した。昨季はキャリアハイとなる121試合に出場し、打率.243、9本塁打、28打点をマーク。今季は73試合で打率.214、4本塁打、15打点の成績を残していた。

8年目外野手は移籍にあたり、「ライオンズには8年いましたが、後輩と過ごした時間は一番の思い出です。ファームのときから一緒にがんばってきて、刺激を受けたこともありますし、考え方を学ぶこともありました。野球の面では切磋琢磨しながらがんばることができた仲間であり、プライベートでは友達のように慕ってくれてうれしかったです」と西武での思い出を振り返った。

そして、8年間応援してくれたファンへ「ファンの皆さんには感謝しかありません。自分を応援するために遠方から足を運んでくださる方もいて、うれしかったです。8年間応援ありがとうございました」と感謝を述べた。

課題の打撃改善し新天地でレギュラー獲りへ

愛斗の魅力はなんと言っても、野性味あふれる動きで外野を駆け回る守備だろう。今季も右翼で好守を連発していた。その一方で、課題も明確だった。打撃は好不調の波が激しく、なかなか安定しなかったのだ。

今季は開幕スタメンを勝ち取り、チーム第1号を放つなどロケットスタートを切り、打撃開眼でいよいよレギュラー定着を思わせた。だが、5月以降調子を落とし、徐々に出場機会が減少。終わってみれば、出場数は昨季から大幅減となり、あと一歩のところでレギュラーをつかみ切れなかった。

新天地のロッテではまた一からのスタート、レギュラー争いとなる。「ロッテには台湾ウインターリーグで一緒だった選手や同級生もいるので、そういう面では安心です。信頼を得ていくところからスタートになるので、1年目という気持ちで、自分のできることをやっていきたいと思います」と決意を新たにした。

渡辺久信GMは「愛斗は8年間貴重な戦力としてすごくチームに貢献してくれて感謝しています。ここ数年はチャンスが少なかったのですが、環境を変えることで彼の野球人生はまだまだ伸びると思っています。ロッテにいっても、がんばって欲しいです」とエールを送った。

26歳の外野手が、今季ライトゴロを完成させた相性の良いZOZOマリンで再スタートを切る。

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