メジャー通算114試合登板の剛球右腕
ロッテは6日、ジミー・コルデロ投手(32)の獲得を発表した。
コルデロはドミニカ共和国出身、190センチ・111キロの大型右腕。メジャーデビューはナショナルズ時代の2018年で、今季途中までヤンキースでプレーした。
メジャー通算114試合の登板で、先発したのは1試合のみ。通算成績は6勝7敗21ホールド、防御率4.36。過去には100マイル超えも複数回マークしている剛腕で、今季も現地時間4月18日のエンゼルス戦で161キロを計測している。
チームを率いる吉井理人監督も「メジャーでの実績十分でリリーバーとしてマリーンズにいい影響を与えてくれると大いに期待しています。動く速球にスライダー、チェンジアップ。いずれの球も一級品。頼もしい限りです」と期待。
コルデロも球団を通じて「マリーンズファンの皆さんにあらゆる機会で最高の感動を提供することを約束します」と頼もしいコメントを残している。
救援防御率3.35はリーグワースト

ロッテは今季リーグ3連覇を果たしたオリックスには15.5ゲーム差をつけられたものの、最終戦までもつれ込んだ熾烈なAクラス争いを制して2位に食い込む健闘を見せた。
しかし、チーム防御率3.40はリーグ5番目の成績で、救援防御率3.35はリーグワーストの成績に終わっている。もうひとつ上のポジションを目指すうえで、投手陣の強化は避けられない課題となる。
特に今季はロベルト・オスナのソフトバンク移籍によって空いたクローザーの穴を埋めるのに苦戦した印象で、結果的には経験豊富なベテランの益田がチーム最多36セーブを記録したが、益田も含めた計7人(澤村拓一、澤田圭佑、ペルドモ、横山陸人、東條大樹、メルセデス)の投手にセーブがついているという点からも苦労の跡が見て取れる。
それだけに、ブルペンの新たな柱としてコルデロにかかる期待は大きい。高卒4年目でキャリア最多の36試合に登板した横山陸人を筆頭に、若い力の台頭に引き続き期待しつつ、益田や澤村拓一といったベテランにも頼りながら盤石の勝ちパターンを作り上げることができるか。2年目の吉井ロッテの注目ポイントとなりそうだ。
コメント全文
ジミー・コルデロ
マリーンズの一員になれる機会を与えていただいたことに心から感謝しています。
チームの勝利に貢献するために、私のスキルと知識を役立てられる可能性があるということに、とても興奮しています。
そしてマリーンズファンの皆さんにあらゆる機会で最高の感動を提供することを約束します。皆さまと会えるのが楽しみです。
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