広島で821試合に出場、通算打率.299
オリックスは22日、広島からFA宣言していた西川龍馬選手(28)の獲得を発表した。
大阪出身の西川は敦賀気比高から社会人の王子を経て、2015年のドラフト5位で広島に入団。類まれな打撃センスを武器に1年目から62試合の出場で打率.294をマークすると、3年目の2018年は規定打席には届かずも107試合の出場で打率.309を記録した。
これまで打率3割以上を3度記録しながらいずれも規定打席には到達できず、規定に達したシーズンはあと一歩打率3割に届かずという結果となっていたが、今季はついに規定打席をクリアしたうえで打率.305を記録。ひと皮むけた天才打者が、戦いの場をパ・リーグに移す。
オリックスは昨オフもFAで森友哉の獲得に成功しており、加入1年目から中軸として110試合に出場。メジャー移籍した吉田正尚の穴を埋めるべく、シーズンを通して奮闘した。
今オフは投手の柱である山本由伸がメジャー挑戦に向けて歩みを進めており、加えて左腕の山﨑福也もFA宣言中で退団の可能性がある。戦力ダウンは避けられない見通しの中、打線の強化ができたのはリーグ4連覇と日本一奪回に向けて大きな一歩と言えるだろう。
セ・リーグでは8年間で821試合に出場、通算打率.299を誇った西川。初めてのパ・リーグ、地元球団でさらなる活躍を見せることができるか、ペナントレースの行方を占う大きなポイントになりそうだ。
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