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オリックス、山本由伸のポスティング申請完了 過去オリックスから同制度でMLB目指した選手は?

2023 11/21 16:30SPAIA編集部
オリックスの山本由伸
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ⒸSPAIA

山本由伸争奪戦がいよいよ幕開け

オリックスは21日、山本由伸投手(25)のポスティングシステムによるMLB球団への移籍についての申請が完了し、受理されたことを発表した。これで全30球団と交渉が可能となる。

山本とMLB球団との契約交渉期間は45日間で、米国東海岸時間11月21日午前8時(日本時間11 月21日午後10時)から2024年1月4日午後5時(同1月5日午前7時)まで。

山本は都城高から2016年ドラフト4位でオリックスに入団。2年目の2018年にリリーフとして54試合に登板し、32ホールドをマークした。翌2019年から先発に転向し、最優秀防御率のタイトルを獲得すると、2021年から3年連続投手四冠(最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率)を達成。沢村賞も3年連続で受賞した。今季の成績は23先発で、16勝6敗、169奪三振、防御率1.21。

オリックスからポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指すのは、2000年のイチロー、2005年の中村紀洋、昨年の吉田正尚に続き4人目。NPBを代表するエースの争奪戦がいよいよ始まる。

○オリックスからポスティングでMLB移籍を目指した選手

イチロー(2000年):シアトル・マリナーズへ移籍、入札金額は1312万5000ドル
中村紀洋(2005年):ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約。落札金額は非公表
吉田正尚(2022年):ボストン・レッドソックスへ移籍、譲渡金額は1537万5000ドル

○ポスティングシステムとは

MLB入りを希望する日本のプロ野球選手が海外FA権を取得する前にMLBへの移籍を可能とする制度。以前は最高入札額を提示した球団が独占交渉権を得るシステムだったが、2018年オフから現在の譲渡金支払い意思のある全球団と交渉できる形に変更となった。

日本の旧所属球団への譲渡金は、選手の契約内容の総額によって変動する。メジャー契約の場合、総額のうち2500万ドルまでの部分の20%、2500万ドルから5000万ドルまでの部分の17.5%、5000万ドルを超えた額の15%の合計となる。さらに、出来高払いがついていれば、追加譲渡金として、年度ごとに獲得した出来高に15%をかけた額が支払われる。

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