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中日2024年コーチングスタッフ 立浪和義監督、勝負の3年目へコーチ陣にもテコ入れ

2023 11/15 06:00SPAIA編集部
中日の立浪和義監督
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ⒸSPAIA

片岡篤史氏がヘッドコーチ就任

2023年は球団史上初めて2年連続の最下位に終わった中日。チーム打率.234、71本塁打、390得点はいずれもリーグワーストと今季も貧打に泣いたシーズンとなった。2024年は立浪和義監督にとって3年契約の最終年。進退をかけた勝負の年となる来季のコーチングスタッフを紹介する。

まず、一軍は下表の通りとなっている。

2024年中日一軍コーチングスタッフ


今季は二軍監督を務めていた片岡篤史氏がヘッドコーチに就任。立浪監督とはPL学園高時代の1987年に甲子園春夏連覇を達成した旧知の間柄。チーム状況も把握している盟友が参謀役として指揮官を支える。

新任では、今季限りで現役を引退した堂上直倫氏が内野守備走塁コーチに就任した。堂上氏は愛工大名電高から2006年高校生ドラフト1巡目で入団。2010年から一軍に定着し、リーグ連覇に貢献。2016年にはショートのレギュラーを獲得し、自身初の規定打席にも到達した。

内野の全ポジションをこなすユーティリティーとしても活躍し、17年間の現役生活で1012試合に出場、打率.225、34本塁打、209打点の成績を残した。自身の経験を生かし、世代交代が急務となっている内野陣の守備力強化に心血を注ぐ。また、これに伴い、荒木雅博内野守備走塁コーチは退団となった。

そのほか、山井大介投手コーチと上田佳範打撃コーチ、小田幸平バッテリーコーチが二軍から一軍へ配置転換。大塚晶文投手コーチ、和田一浩打撃コーチ、大西崇之外野守備走塁コーチは留任となっている。西山秀二バッテリーコーチは退団となった。

二軍監督に球団OBの井上一樹氏が就任

続いて二軍のコーチングスタッフは下表の通り。

2024年中日二軍コーチングスタッフ


二軍監督には球団OBの井上一樹氏が就任。1989年ドラフト2位で鹿児島商から投手として中日入りし、1993年に野手へ転向。勝負強い打撃で3度のリーグ優勝、そして2007年の日本一に貢献した。

2009年限りで現役引退後は一軍打撃コーチや二軍監督を歴任し、2013年限りで退団。2020年から阪神の一軍打撃コーチ、2021年から昨季まではヘッドコーチとして矢野燿大監督を支えた。13年ぶりに古巣の二軍監督に復帰する来季は選手と一緒に汗を流し、若竜のレベルアップに尽力する。

さらに、今季限りで現役を引退した福田永将氏は打撃コーチ、大野奨太氏は捕手コーチとして入閣。福田氏は横浜高から2006年の高校生ドラフト3巡目で入団。9年目の2015年から一軍に定着し、2016年から4年連続で2桁本塁打を記録するなど、17年間、中日一筋でプレーした。誰よりも今のチームを知る男が若手選手を一から鍛え上げる。

大野氏は岐阜総合学園高から東洋大を経て2008年ドラフト1位で日本ハムに入団。1年目から開幕一軍入りし、2015年には大谷翔平と最優秀バッテリー賞を受賞。ゴールデン・グラブ賞を受賞した2016年には日本一も達成した。

2017年オフに中日へFA移籍後は不本意なシーズンが続き、今季限りでユニホームを脱いだ。これからはコーチとして、現役時代に培った豊かな経験を一緒に汗を流した選手たちに還元する。

そのほか、中村紀洋打撃コーチは退団し、落合英二一軍ヘッド兼投手コーチが二軍投手兼育成コーチへ、森野将彦打撃コーチは一軍から二軍へ配置換え。浅尾拓也投手コーチ、森越祐人内野守備走塁コーチ、中村豊外野守備走塁コーチ、渡邉博幸育成野手コーチは留任となっている。

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