昨年まで10年連続受賞の菊池涼介は惜しくも2位
2023年プロ野球の守備のスペシャリストを表彰する「第51回三井ゴールデン・グラブ賞」が10日に発表され、38年ぶり2度目の日本一に輝いた阪神から大山悠輔、近本光司ら最多の5人が選出された。
最多得票は3年連続3回目の受賞となった近本の287票で、3人が選ばれる外野手部門で自身初のトップを勝ち取った。次いで3年連続3回目の受賞となった山本由伸（オリックス）の232票。2位の小島和哉（ロッテ）に215票の大差をつけた。
連続受賞は源田壮亮（西武）の6年連続が最長。2位の紅林弘太郎（オリックス）とはわずか1票差と、僅差をものにしての受賞となった。源田は「受賞を聞いて、率直にうれしかったです。開幕からの出場が叶わず、試合数、イニング数が少ないなかでも選んでいただけたことは、本当に光栄です。来シーズンも全力でプレーし、また受賞できるように努めます」とコメントした。
昨年まで10年連続で受賞していた菊池涼介（広島）は3票差で惜しくも2位となり、自身が持つセ・リーグ記録の更新とはならなかった。
初受賞は東克樹（DeNA）ら8人。坂本誠志郎、大山悠輔、中野拓夢、木浪聖也（いずれも阪神）、若月健矢（オリックス）、万波中正（日本ハム）、近藤健介（ソフトバンク）が新たに「名手」として認められた。
近藤は「ずっと欲しかった賞なので、本当に嬉しく思っています。守備にそれほど自信があるわけではありませんが、打撃だけでなく守備でもチームに貢献したいという思いで1年間プレーしてきました。もっと練習して、続けて受賞できるように頑張りたいと思います」と喜びを口にした。
広島、巨人、ヤクルトからは受賞者なしだった。表彰式は今月30日に行われる。
両リーグのポジション別の受賞者と得票数上位選手は以下の通り。
2023年ゴールデン・グラブ受賞者と得票数
○セ・リーグ
【投手】
東克樹 DeNA 126票 初受賞
伊藤将司 阪神 60票
村上頌樹 阪神 29票
【捕手】
坂本誠志郎 阪神 117票 初受賞
中村悠平 ヤクルト 98票
大城卓三 巨人 59票
【一塁手】
大山悠輔 阪神 212票 初受賞
オスナ ヤクルト 36票
ソト DeNA 19票
【二塁手】
中野拓夢 阪神 110票 初受賞
菊池涼介 広島 107票
吉川尚輝 巨人 70票
【三塁手】
宮﨑敏郎 DeNA 145票 5年ぶり2回目
岡本和真 巨人 112票
佐藤輝明 阪神 8票
【遊撃手】
木浪聖也 阪神 157票 初受賞
長岡秀樹 ヤクルト 88票
坂本勇人 巨人 25票
【外野手】
近本光司 阪神 287票 3年連続3回目
岡林勇希 中日 196票 2年連続2回目
桑原将志 DeNA 87票 6年ぶり2回目
秋山翔吾 広島 83票
ノイジー 阪神 61票
関根大気 DeNA 45票
○パ・リーグ
【投手】
山本由伸 オリックス 232票 3年連続3回目
小島和哉 楽天 17票
平良海馬 西武 4票
【捕手】
若月健矢 オリックス 142票 初受賞
甲斐拓也 ソフトバンク 105票
古賀悠斗 西武 8票
【一塁手】
中村晃 ソフトバンク 197票 4年連続4回目
頓宮裕真 オリックス 40票
マキノン 西武 13票
【二塁手】
中村奨吾 ロッテ 123票 2年ぶり3回目
外崎修汰 西武 98票
浅村栄斗 楽天 19票
【三塁手】
宗佑磨 オリックス 213票 3年連続3回目
安田尚憲 ロッテ 35票
栗原陵矢 ソフトバンク 6票
【遊撃手】
源田壮亮 西武 115票 6年連続6回目
紅林弘太郎 オリックス 114票
今宮健太 ソフトバンク 21票
【外野手】
辰己涼介 楽天 226票 3年連続3回目
万波中正 日本ハム 156票 初受賞
近藤健介 ソフトバンク 120票 初受賞
松本剛 日本ハム 95票
中川圭太 オリックス 47票
柳田悠岐 ソフトバンク 36票
○選考対象となる資格条件
投手は規定投球回数（143）以上、またはチーム試合数の3分の1以上（47）登板していること、捕手はチーム試合数の2分の1以上出場していること、内野手はチーム試合数の2分の1以上1ポジションの守備についていること、外野手はチーム試合数の2分の1以上外野手として出場していること。
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