広島戦2戦2勝、防御率1.17の伊藤将司
甲子園球場で行われている「2023 JERAクライマックスシリーズ(CS)セ」ファイナルステージ。第2戦の先発は、先勝した阪神が伊藤将司、初戦に敗れた広島は大瀬良大地と発表された。
阪神・伊藤将司は今季21試合に登板して10勝5敗、防御率2.39。開幕に出遅れ、初登板は4月27日だったが、それでもルーキーイヤー以来2年ぶりの2桁勝利を挙げた。
広島戦は2戦2勝、防御率1.17と好相性。7月30日は7.1回2失点(自責点1)、9月10日は8回1失点でいずれも勝ち投手となっている。
左腕から投げ込むキレのいいストレートとカットボール、ツーシーム、チェンジアップでバットの芯を外すのが持ち味。与四球率は規定投球回到達者の中で3位の1.29とコントロールも良い。今季の広島戦は15.1回で無四球だった。
11日のみやざきフェニックス・リーグ楽天戦に登板して5回無失点で試運転を完了。調整に抜かりはない。日本シリーズ進出に向け、シーズンで11.5差をつけた広島に実力を見せつけられるか。
阪神戦防御率7.50の大瀬良大地
一方の大瀬良大地は23試合登板で6勝11敗、防御率3.61。2018年の最多勝右腕は、プロ10年目の今季は2桁勝利に届かず、不本意な成績に終わった。
特に阪神とは相性が悪く、3試合で0勝1敗、防御率7.50。7月30日は6回4失点で負け投手、8月15日は4回5失点、10月1日は2.0回1失点だった。7打数5安打の近本光司、5打数3安打2本塁打の森下翔太は特に要注意だろう。
8日には伯和ビクトリーズとの練習試合に登板し、3回無安打無失点と調整は万全。シーズンのことは忘れ、プロで81勝を挙げてきた自分本来の投球ができれば大崩れはないはずだ。
パ・リーグのCSファイナルSの予告先発は以下の通り。
【パ・リーグ】
オリックス・田嶋大樹-ロッテ・C.C.メルセデス(京セラドーム大阪)
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