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巨人のドラフト補強ポイント 阿部慎之助新監督、最初のドラ1は大学生投手が本命?

2023 10/13 06:00SPAIA編集部
巨人の阿部慎之助監督,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

先発、リリーフともに枚数が足りなかった投手陣

2年連続4位に終わった巨人。2007年から始まったクライマックスシリーズに巨人が2年連続で出場できないのは史上初で、原辰徳監督は辞任を表明。阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチが来季から新指揮官となることが発表された。

10月26日に開催されるドラフト会議は、チーム再建のための戦力強化において最重要の場となる。本稿では、現時点で在籍する選手のポジション・年齢等の分布表から戦力を考察した上で、指名候補も含め巨人のドラフト補強ポイントを考えていく。

【過去のドラフト指名選手一覧はこちら】

先発投手,ⒸSPAIA


投手陣はチーム防御率3.39でリーグ5位と今年も低迷。ただ先発陣では戸郷翔征が新エースとして獅子奮迅の働きを見せ、3年目の山﨑伊織が自身初の規定投球回に到達し、初の10勝を挙げるなど明るい兆しもあった。グリフィン、メンデスの両助っ人も防御率2点台と健闘した。

ただし、その後に続く投手が見当たらない。横川凱、赤星優志ら期待の若手は防御率3点台、34歳の菅野智之も途中離脱が相次ぎ、14試合の登板に終わった。大学生投手が豊作の今ドラフトで先発投手の上位指名を検討したい。

リリーフ投手,ⒸSPAIA


リリーフ陣では昨季の守護神・大勢の不調が響き、リリーフ防御率は3.83でリーグワースト。ただ、代役守護神を務めた中川皓太が44登板で防御率2.08、ルーキーの船迫大雅が36登板、防御率2.70、7月から途中加入したバルドナードが21登板、防御率1.69と安定した投球を見せた。

その一方で、バルドナードが加入するまで、勝ちパターンがなかなか定まらなかったのも事実。先発陣以上に即戦力の補強が急務だ。

野手は昨年に続き外野手を優先か

捕手,ⒸSPAIA


捕手では正捕手の大城卓三が125試合でスタメンマスクをかぶり、岸田行倫、小林誠司の守備に定評のある2人が控える盤石の体制。高卒4年目の山瀬慎之助も二軍で72試合に出場して経験を積むなど若手育成も順調だ。将来を見越して高校生捕手の指名を検討する程度で十分だろう。

内野手,ⒸSPAIA


内野手も充実の布陣。一、三塁は中田翔、岡本和真を基本線に若手の秋広優人、故障が目立つようになった坂本勇人が三塁でスタメン出場するなど、柔軟な起用が可能に。二遊間も坂本と吉川尚輝を基本線に、ルーキーの門脇誠と高卒3年目の中山礼都も一軍で経験を積んだ。こちらも優先度は高くなく、高校生で好素材が残っていれば指名する形になるだろう。

外野手,ⒸSPAIA


続いて外野手。こちらは高齢化が進んでおり、34歳の丸佳浩と35歳の梶谷隆幸が100試合以上出場。ウォーカー、ブリンソンと助っ人を2人起用するも安定感を欠いた。昨年のドラフトで浅野翔吾と萩尾匡也を上位で指名したが、今年も引き続き補強しておきたいポジションとなっている。

1位指名は即戦力となる大学生投手

以上のことから、以下の3つを優先補強ポイントとして挙げたい。

1.将来のエース候補
今年は大学生投手が豊作。補強ポイントにも合致するため、将来のエース候補を1位指名したい。最速158キロ左腕の東洋大・細野晴希、今年の大学選手権決勝で完封勝利を飾った青学大・常廣羽也斗らが候補。1本釣りを狙うのか、競合覚悟で突っ込むか、戦略もカギを握りそうだ。

2.即戦力リリーバー
今季最大の弱点となったリリーフ投手も即戦力を補強しておきたい。専修大の西舘昂汰はまっすぐに力があり、リリーフ適性は十分。他にもクイック投法の中央大・西舘勇陽、切れ味抜群のフォークが武器の大商大・上田大河などこちらも豊作の大学生投手から指名を検討したい。

3.センターを任せられる外野手
高齢化が進む外野手にも手を打っておきたい。特に不足気味のセンター候補に的を絞ると、山梨学院大の宮崎一樹は打ってつけだろう。俊足強肩強打の大型外野手で、ヤクルトの塩見泰隆のような選手になれる逸材だ。他には俊足が武器の白鴎大の福島圭音らが候補となる。

投手、野手ともに徐々に世代交代が進みつつある巨人。心機一転、阿部新監督の下、巻き返しを図る新生ジャイアンツの中核を担う選手を獲得できるか注目だ。

※表の年齢は2023年12月31日時点
※育成選手、引退及び退団が発表された選手は含まず(10月12日時点)

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