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パ・リーグ球団別週間MVP、楽天・小深田が12球団トップ 日本ハム細川、ロッテ和田ら若手も躍動

2023 10/3 06:20SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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森友哉が勝負強さ発揮

パ・リーグはCS争いが白熱。先週ソフトバンクが3勝2敗、楽天も4勝2敗と勝ち越し、同率2位で並んだ。ロッテも体調不良者が続出する中、3勝3敗で持ちこたえ、0.5ゲーム差で食らいついている。

一方、5位の西武は週末のソフトバンク、ロッテ(2試合)との3戦に全敗し、5位が確定。日本ハムも2年連続の6位が確定した。

SPAIAでは9月25日から10月1日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


オリックスは森友哉がwRAA2.7をマークし、3週連続でチームトップだった。先週は6試合に出場し、21打数7安打の打率.333、1本塁打、1打点。9月25日の西武戦では決勝の18号ソロを放つなど、2安打2得点の活躍で勝利に貢献した。

FAで西武から加入した今季は、ここまで打率.295、18本塁打、63打点とすべて前年を上回る数字をマーク。攻守両面でチームを牽引している。

近藤健介がトップに並ぶ25号、小深田大翔は3度の猛打賞

ソフトバンクでは、近藤健介が9月29日の西武戦で25号ソロを放ち、リーグトップに並んだ。先週は5試合合計で14打数5安打の打率.357、2本塁打、3打点をマークし、wRAAも3.0でチームトップだった。これで本塁打、打点でリーグ1位、打率.299はトップの頓宮裕真(オリックス)と8厘差と、自身初の三冠王にまた一歩近づいている。

楽天は小深田大翔が絶好調だ。5試合で3度の猛打賞を記録するなど、20打数11安打の打率.550、出塁率.640、OPS:1.340をマーク。wRAA6.4は堂々の12球団トップだった。さらに4盗塁も記録し、36盗塁でリーグトップに立った。内外野をこなすユーティリティプレーヤーが走攻守すべてでチームに貢献している。

ロッテでは2021年の盗塁王・和田康士朗がバットで貢献している。9月27日の日本ハム戦で決勝の2点タイムリーを放つなど、11打数6安打の打率.545、1本塁打、3打点をマーク。wRAAもチームトップの3.2だった。逆転でのCS進出へ24歳の若武者が存在感を発揮している。

細川凌平が自身初ホームラン&猛打賞

西武・外崎修汰は22打数7安打の打率.318、1打点で、チームトップのwRAA1.4をマークした。9月30日のロッテ戦では3安打猛打賞、10月1日の同戦でもマルチ安打を記録。打率.260、54打点はともにチームトップ、12本塁打も同3位と獅子奮迅の活躍を見せている。

日本ハムではプロ3年目、21歳の細川凌平がwRAA3.7でチームトップだった。9月26日のロッテ戦でプロ初本塁打を含む自身初の猛打賞を記録するなど、14打数6安打の打率.429、1本塁打、3打点をマーク。来季のレギュラー獲得へ、残り試合でもアピールを続けたい。

レギュラーシーズンも各チーム残りあと5試合前後となった。CS争いが混沌とする中、本塁打王争いではソフトバンク・近藤、楽天・浅村栄斗、日本ハム・万波中正、ロッテ・ポランコの4人が25本で並んでいる。また、近藤は三冠王の可能性を残すなど、まだまだタイトル争いももつれそうな展開。今季も最終戦まで火花を散らすことになりそうだ。

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