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パ・リーグ球団別週間MVP 西武・マキノンがリーグトップ、楽天・浅村栄斗は9試合連続安打

2023 9/26 06:20SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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森友哉が2週連続チームトップ

先週のパ・リーグは、優勝マジック「4」としていたオリックスが京セラドーム大阪での2位・ロッテとの2連戦に連勝し、リーグ3連覇を達成。中嶋聡監督は初の本拠地胴上げで、5度宙に舞った。一方、ロッテは5連敗。CSを争うソフトバンクに並ばれ、4位・楽天にも1ゲーム差に迫られている。

SPAIAでは9月19日から9月24日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


3連覇を成し遂げたオリックスは、森友哉がチームトップのwRAA1.3をマーク。週間成績は15打数4安打の打率.267、1本塁打、2打点だったが、24日の西武戦で先制の17号ソロを放つなど、勝負どころで存在感を示していた。

今季FAで西武から加入した28歳はケガで途中離脱がありながら、ここまで17本塁打、62打点はチームトップ、打率.293は頓宮裕真に次ぐ2位と好成績。若月健矢との併用ながら扇の要を務めるなど攻守にわたる活躍で、優勝に大きく貢献した。

荻野貴司が1試合4安打、浅村栄斗はリーグトップの25号

ソフトバンクは高卒8年目内野手の川瀬晃がwRAA1.8でチームトップだった。5試合中4試合でスタメン出場し、16打数7安打の打率.438をマーク。今宮健太や三森大貴ら主力に体調不良による離脱が相次いだ中で得た出場機会を、きっちりモノにする働きを見せている。

5連敗と元気のないロッテでは、ベテランの荻野貴司がバットで貢献。20日のオリックス戦で今季2度目の1試合4安打を記録するなど、18打数6安打の打率.333をマークし、wRAAもチームトップの2.0だった。チーム最年長の37歳が背中で後輩たちを引っ張っている。

4位の楽天では浅村栄斗が好調をキープし、2週連続チームトップとなるwRAA2.9を記録した。21日の西武戦でリーグトップに並ぶ25号ソロを放つなど、20打数7安打の打率.350、1本塁打、3打点をマーク。連続試合安打も9まで伸ばした。チームを逆転でのCS進出へ導くために、キャプテンが打線を牽引している。

マキノンが打率.500、3本塁打、8打点と大爆発

西武ではマキノンがリーグトップとなるwRAA 5.6をマークした。5試合中4試合で複数安打を記録し、18打数9安打の打率.500、3本塁打、8打点と打棒が爆発。8月は打率.177と不振に喘ぎ、二軍落ちも経験したが、復帰後は打率.382と絶好調。来日1年目の助っ人が打線の中軸としての役割をきっちりこなしている。

日本ハムでは万波中正がwRAA2.2で2週連続チームトップ。23日の楽天戦で24号ソロを放ち、トップの楽天・浅村とロッテ・ポランコに1本差に迫った。今季覚醒した大砲が、残り試合でどこまで本数を伸ばすことができるか注目だ。

ペナントレースも残りあとわずかとなったが、CS争いとタイトル争いは激しさを増している。ソフトバンク、ロッテ、楽天の3つ巴は最終戦までもつれそうな展開。また、打撃タイトルでは、本塁打王争いが2本差に4人がひしめく大混戦となっている。今季のパ・リーグも最後まで目が離せない。

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