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セ・リーグ球団別週間MVP ヤクルト塩見泰隆が12球団トップ!巨人・坂本勇人も上昇

2023 9/26 06:00SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

阪神ノイジーが上昇曲線

セ・リーグは阪神が優勝後も強さを発揮している一方、クライマックスシリーズ争いは混戦模様。2位・広島、3位DeNA、4位・巨人が激しく火花を散らしている。

SPAIAでは9月20日から24日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


阪神はシェルドン・ノイジーがここに来て調子を上げている。4試合合計で13打数5安打の打率.385、1本塁打、5打点。23日のヤクルト戦では9号2ランを含む2安打3打点をマークして勝利に貢献するなど、チームトップのwRAA2.6を記録した。

来日1年目の今季は打率.246、9本塁打、56打点と期待に応えているとは言い難いが、CS、日本シリーズに向けて助っ人が上昇曲線を描いていることは首脳陣も心強いだろう。

広島・末包昇大、DeNA山本祐大も貢献度大

広島は2年目の大砲候補・末包昇大がwRAA2.4でチームトップだった。23日の巨人戦では9号、10号とソロ2発を含む3安打3打点をマークするなど、11打数4安打の打率.364。2桁本塁打を記録して来季以降のさらなる飛躍が期待される一人だ。

DeNAは6年目の捕手・山本祐大がバットでも貢献している。23日の中日戦で2安打2打点をマークするなど、3試合合計で7打数2安打。ただ、チームトップとはいえ、wRAA1.1にとどまっており、CS進出に向けて打線の調子が気掛かりだ。

巨人・坂本勇人は19打数7安打の打率.368、2本塁打、8打点でチームトップのwRAA3.0をマークした。24日のDeNA戦では21号2ラン、22号3ランを放ち、計5打点の大暴れ。9月は打率.323、7本塁打と調子を上げており、CS逆転進出へのキーマンと言えそうだ。

中日カリステが存在感発揮

12球団トップのwRAA5.6を記録したのがヤクルト塩見泰隆。16打数8安打の打率5割、2本塁打、8打点。今季は苦しいシーズンとなっているが、21日の中日戦では7号満塁弾を含む4安打5打点をマークするなどようやく快音を取り戻してきた。

中日は来日1年目のオルランド・カリステが7試合連続安打をマーク。20日のヤクルト戦では3号2ランと4号ソロを放つなど、4試合合計で16打数5安打の打率.313、2本塁打、wRAA1.9だった。高い身体能力も含め、存在感を発揮している。

各チームとも残り試合わずかとなった2023年シーズン。ポストシーズンに向けても、来季につなげる意味でも、最後までファンを魅了する全力プレーを期待したい。

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