森友哉が3本塁打、9打点の活躍
パ・リーグでは、首位のオリックスが4勝2敗と勝ち越しに成功。優勝へいよいよカウントダウンに入った。また、2位のロッテも3勝2敗と勝ち越し、CSを争う3位・ソフトバンクとのゲーム差を2に、4位・楽天とは4.5差に広げている。
SPAIAでは9月12日から9月18日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
3連覇が目前に迫るオリックスでは、森友哉がチームトップのwRAA4.9をマーク。18日の楽天戦で3安打猛打賞を記録するなど週間で23打数8安打の打率.348、3本塁打、9打点と、持ち前の打力でチームの勝利に貢献した。
これで9日のロッテ戦から8試合連続安打と好調。首位打者の頓宮裕真、捕手としてともに投手陣をリードしてきた若月健矢の主力2人が体調不良で登録抹消された中、攻守にわたって獅子奮迅の働きを見せている。
角中勝也が好調キープ、周東佑京が12安打&4盗塁
ロッテは角中勝也がwRAA2.4でチームトップだった。12日の楽天戦、16日の西武戦でマルチ安打を記録するなど13打数5安打の打率.385をマーク。昨季は53試合の出場にとどまったが、今季は75試合で打率.288と36歳のベテランが見事復活を果たしている。
ソフトバンクの周東佑京は、27打数12安打の打率.444でwRAA2.9を記録した。先週は全6試合で安打を放ち、猛打賞1度、マルチ安打4度とヒットを量産。さらに、4盗塁を稼ぎ、盗塁数はリーグトップの31に。2020年以来自身2度目の盗塁王も見えてきた。
4位の楽天では浅村栄斗がwRAA1.8でチームトップだった。16日のオリックス戦で同点タイムリー含む2安打、翌日の同戦でもリーグトップのポランコ(ロッテ)に並ぶ24号ツーラン含むマルチ安打を記録。9月は打率1割台と苦しんでいる主砲が、復調の兆しを見せている。
万波中正が3本塁打でトップと1本差に
西武では愛斗が調子を上げている。16日のロッテ戦で5月12日以来の一発を放つなど14打数5安打の打率.357、1本塁打で、チームトップのwRAA2.3をマークした。今季は開幕スタメンで本塁打を放ち、好スタートを切ったが、徐々に下降線をたどり6月に二軍落ち。もがき苦しんだシーズン最終盤、来季へつながるきっかけをつかみたい。
12球団トップのwRAA5.5を記録したのは日本ハムの万波中正。5試合で19打数7安打の打率.368、3本塁打、6打点をマークした。これで今季の本塁打数はリーグ3位の23本。自身初タイトルへラストスパートなるか注目だ。
優勝へのマジック2としているオリックスは最短で20日にも優勝が決まる。一方でCS争い、打撃部門の個人タイトル争いは混沌を極めている。このシーズン最終盤に勝負強さを発揮するのは誰なのか注目したい。
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