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パ・リーグ球団別週間MVP 週間5発のロッテ・ポランコが12球団1位 オリックス中川圭も好調維持

2023 8/29 06:20SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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中川圭太がクリーンアップとして機能

パ・リーグでは、首位のオリックスが26日のロッテ戦で引き分け、優勝へのマジックナンバー「24」が点灯。翌日の試合にも勝利し、「22」まで減らしている。3位のソフトバンクは1勝5敗と負け越し、借金生活に突入。日本ハムに負け越した西武が最下位に転落している。

SPAIAでは8月22日から8月27日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


オリックスは中川圭太がwRAA5.4でチームトップだった。先週は3試合でマルチ安打を放つなど、22打数9安打の打率.409をマーク。24日の西武戦では8月5本目となる12号スリーラン、翌25日のロッテ戦では決勝タイムリーを放つ活躍で、チームの勝利に貢献した。

19日の日本ハム戦から現在8試合連続安打中と好調をキープ。持ち前のバットコントロールに加え、二塁打25本はチームトップ、12本塁打もチーム3位タイと長打力も発揮している。

ポランコが20本塁打に到達、近藤健介が三冠王に肉薄

2位のロッテではグレゴリー・ポランコが23日のソフトバンク戦で1試合3発を記録するなど、週間で5本塁打を量産し、12球団トップのwRAAは7.9をマークした。これで今季の本塁打も20本に到達し、リーグ2位タイに浮上。主砲として打線を牽引している。

ソフトバンクでは近藤健介がwRAA4.6でチームトップだった。先週は17打数5安打の打率.294、2本塁打、3打点をマーク。これでリーグ3位の打率.301、リーグ2位タイの20本塁打、リーグトップの70打点と、パ・リーグでは2004年の松中信彦以来の三冠王も現実味を帯びてきた。

4位の楽天では島内宏明が調子を上げてきた。先週は全5試合で安打を放つなど14打数7安打の打率.500をマークし、wRAAは2.1でチームトップだった。開幕から不振が続き一時は二軍落ちも経験。8月11日に再昇格後は、打率.379と本来の打撃を取り戻しつつある。

清宮幸太郎が2年連続2桁本塁打、西川愛也がプロ初アーチ

日本ハムでは清宮幸太郎が20打数6安打の打率.300、1本塁打、6打点で、チームトップのwRAA3.5をマークした。27日の西武戦で先制の10号ソロを放ち、2年連続の2ケタ本塁打に到達。最下位脱出に貢献した若き主砲が、チームをさらに上位へと押し上げる。

西武は先週6試合で9得点と打線に元気がない。チームトップのwRAAをマークしたのは、西川愛也で0.1だった。週間で14打数3安打の打率.214だったが、22日のオリックス戦でプロ初本塁打をマーク。今季3年近くノーヒットという苦境を乗り越えた若獅子が打線の起爆剤となるか。

ついに3連覇へのマジックが点灯したオリックス。17日のソフトバンク戦から2度の引き分けを挟み8連勝と勢いが止まらず、2位ロッテとのゲーム差を10.5にまで広げた。このまま独走でのペナント制覇が確実な様相となっている。焦点は早くも他の5球団によるクライマックスシリーズ争いへと移っていきそうな気配だ。

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