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日本プロ野球投手の球速ランキングと2023年メジャー最速3傑、藤浪晋太郎が165.1キロ!

2023 8/14 06:00田村崇仁
オリオールズの藤浪晋太郎,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

エンゼルス大谷翔平のメジャー最速超え

米大リーグ、アスレチックスからオリオールズに移籍した29歳の藤浪晋太郎が8月6日、本拠地のボルティモアで行われたメッツ戦で自己最速となる驚異の102.6マイル(約165.1キロ)をたたき出し、国内外で話題を呼んだ。

8回からセットアッパーとして4番手で登板すると、メッツの4番スチュワートから三振を奪った外角高めの3球目でマーク。プロ野球の阪神時代から伸びのある力強いストレートに定評はあったが、エンゼルスの大谷翔平のメジャー最速記録となる101.4マイル(約163.2キロ)を超える剛速球となった。

この日は投じた9球全てがストライクの真っ向勝負。そのうち速球の6球は全て100マイル(約161キロ)を超える内容でもあった。

日本球界トップはビエイラ、佐々木朗希は大谷と並ぶ165キロ

プロ野球記録は巨人のビエイラが2021年8月13日の中日戦で出した166キロ。ブラジル出身の怪腕が九回に5番手で登板して樹立した。

大谷翔平は日本ハム時代の2016年10月16日、札幌ドームで行われたパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦でソフトバンクを相手に九回に抑え役として登板し、日本選手最速の球速165キロをマークしている。

しかも最速165キロを3度マークし、8球のストレートの平均球速は約164キロ。圧巻の投球で松田宣浩、吉村裕基、本多雄一の3人を空振り三振、空振り三振、遊ゴロに仕留め、日本シリーズ進出へ導いた。

岩手・大船渡高時代から「令和の怪物」と称されてきたロッテの佐々木朗希は2023年3月4日、野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の中日との壮行試合(バンテリンドームナゴヤ)で165キロをマーク。大谷翔平の日本選手最速に並び、2022年4月10日のオリックス戦で28年ぶりの完全試合を史上最年少で達成した大物の片りんを見せつけた。

21歳の192センチ右腕、佐々木は2023年4月28日のオリックス戦(京セラドーム大阪)でもレギュラーシーズンでは初めて自己最速に並ぶ球速165キロをマークしており、記録更新への期待も高まる。

メッツで『お化けフォーク』と称される落差のあるフォークボールを武器に活躍する千賀滉大は、ソフトバンク時代の2022年に164キロをマークしている。

日本プロ野球の球速ランキング

メジャーの今季最速はデュランの168キロ超え

米大リーグMLBの公式サイトによると、今季最高球速はツインズの守護神ジョアン・デュランがジャイアンツ戦で投げた104.8マイル(約168.6キロ)。ドミニカ共和国出身で196センチの25歳右腕は、球速104マイル以上の剛速球を連発して三振のヤマを築く。

ブルージェイズの剛腕ジョーダン・ヒックスは104.3マイル(167.8キロ)をマーク。

米大リーグの「速球王」「キューバのミサイル」などの異名を持ち、過去に105マイル台(約169キロ)を記録した通算317セーブの35歳左腕アロルディス・チャプマン(レンジャーズ)も復活。今季は最速103.8マイル(約167.0キロ)を計測している。

2023年メジャーリーグ球速ランキング


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