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パ・リーグ球団別週間MVP ロッテ藤岡裕大が3試合でマルチ安打 ソフトバンク今宮健太も上昇気配

2023 8/22 06:20SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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森友哉が全5試合で安打

先週のパ・リーグはオリックスが1分けを挟んで3連勝を飾るなど、3勝1敗1分けで貯金を今季最多の23にまで伸ばした。2位のロッテが2勝4敗と負け越した一方、3位のソフトバンクは3勝2敗と勝ち越しに成功。ロッテとのゲーム差を2.5に縮めている。

SPAIAでは8月15日から8月20日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


オリックスは森友哉がwRAA1.8でチームトップだった。先週は全5試合で4番に座り、18打数7安打の打率.389をマーク。17日のソフトバンク戦では、チームトップタイとなる決勝の13号ソロを放つなど全打点をたたき出す活躍で、チームの勝利に貢献した。

左太もも裏の肉離れで約1か月離脱していたが、8日に復帰後は10試合中8試合で安打を放ち、打率.303と好調。ラストスパートへ頼もしい主砲が帰ってきた。

藤岡裕大がリーグトップのwRAA、辰己涼介も上昇気配

2位のロッテでは藤岡裕大が3試合でマルチ安打を記録するなど、11打数6安打3四球で打率.545、出塁率.688をマーク。wRAAは4.1でリーグトップだった。昨季はケガに泣いたが、今季は新人の友杉篤輝との併用で負担が軽減。攻守で躍動感あふれるプレーを見せている。

ソフトバンクでは今宮健太が調子を上げている。先週は15打数6安打の打率.400、3二塁打、1本塁打で長打率も.800をマークし、wRAAは3.5でチームトップだった。プロ14年目の遊撃手が、攻守両面でチームを引っ張っている。

4位の楽天では、辰己涼介がチームトップのwRAA2.7をマークした。週間で22打数8安打の打率.364を記録。19日のロッテ戦では、今季2本目の三塁打を放つなど4打数3安打2得点と躍動。逆転CS進出へトップバッターとして打線を牽引していけるか。

浮上のカギ握る助っ人たちが躍動

西武ではマーク・ペイトンがwRAA2.5でチームトップだった。主に3番を務める新助っ人は先週21打数7安打の打率.333、出塁率.417で5得点をマーク。約3か月の長期離脱から復帰後は、打線のつなぎ役としてチームの勝利に貢献している。

日本ハムではアリエル・マルティネスが23打数8安打の打率.348で、チームトップのwRAA2.1をマークした。15日のロッテ戦では初回に5試合連続打点となるタイムリー二塁打を放ち、チームの勝利に貢献。捕手としても打者としても新天地で躍動している。

オリックスが3連覇へ向け独走態勢に入っているパ・リーグ。早ければ25日にも優勝マジックが点灯する。他の5チームはここから食い下がることができるか。CS争いも含めてここからの戦いぶりに注目だ。

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