阪神・近本光司は12試合連続安打
セ・リーグは夏の長期ロードが始まった首位・阪神が、13連敗中だった横浜スタジアムでDeNAに3連勝するなど、5勝1敗と好スタートを切った。逆に痛恨の3タテを喫したDeNAは貯金がなくなり4位転落。2位・広島は阪神を2.5差で追走。巨人が3位に浮上した。4位から7.5差でヤクルト、さらに2.5差で中日となっている。
SPAIAでは8月1日から6日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
阪神は近本光司が27打数11安打の打率.407、1本塁打、5打点をマーク。wRAA3.0でチームトップだった。
現在、12試合連続安打を継続中で、5日のDeNA戦では5打数4安打1四球で盗塁も3個決めた。絶好調のリードオフマンが打線を引っ張っている。
広島・野間峻祥、DeNA宮﨑敏郎も存在感
広島は野間峻祥がwRAA2.4でチームトップだった。5日の巨人戦では3安打を放つなど、16打数6安打の打率.375。四球も7個選んでおり、2番としての役割を果たしている。
12球団トップは絶好調の巨人・岡本和真。先週6試合で24打数10安打の打率.417、驚異の8本塁打、11打点をマークした。wRAAは断トツの9.5。12球団最速の30号で6年連続30本塁打とし、自身初の40本も見えてきた。通算200号にもあと5本に迫っている。
DeNAは宮﨑敏郎が22打数8安打の打率.364で、チームトップのwRAA2.2だった。1日の広島戦では3安打2打点で勝利に貢献、敗れはしたものの4日と6日の阪神戦でも2安打を放つなど3番として存在感を示している。シーズン打率は.337まで下降してきたが、それでもリーグ1位をキープ。2度目の首位打者へここからが正念場だ。
ヤクルト中村悠平は四球でも貢献
ヤクルトは中村悠平がwRAA2.5でチームトップ。内山壮真にスタメンを譲ることもあり、10打数3安打と打数は少ないものの4四球を選んでチームに貢献している。
最下位の中日は、細川成也が22打数7安打の打率.318、3本塁打、8打点でwRAA3.6。4日のヤクルト戦では15号、16号の2ラン2発を放つなど3安打6打点をマークした。現役ドラフトで加入した新戦力が今や完全に主力となっている。
セ・リーグは阪神がDeNAに3連勝したことで、2位・広島と3位・巨人が5.5差と開いている。このまま阪神と広島のマッチレースとなるのか、それともまだまだ混戦が続くのか。真夏の熱い戦いから目が離せない。
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