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パ・リーグ球団別週間MVP オリックス・若月健矢が12球団トップ 楽天・浅村栄斗が好調キープ

2023 8/1 06:30SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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若月健矢が打撃でも牽引

オールスター休みを挟んで、7月22日から後半戦に突入したプロ野球。パ・リーグでは、オリックスが4勝3敗で貯金を18とし、首位をキープ。2位のロッテも5勝3敗と勝ち越した。大型連敗を喫していたソフトバンクは12連敗でストップ。日本ハムも13で連敗を止め、球団ワーストタイ記録は免れた。

SPAIAでは7月22日から7月30日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位を快走するオリックスでは、若月健矢が12球団トップとなるwRAA6.6をマークした。先週は2度の猛打賞を記録するなど、23打数12安打の打率.522、2本塁打、3打点の大暴れ。29日の日本ハム戦では先制の2点タイムリー二塁打を放ち、連敗ストップにも貢献した。

これで7月は打率.400、出塁率.431、長打率.600と絶好調。森友哉が故障で離脱している中、打撃でも存在感を放っている。

角中勝也がサヨナラ弾、浅村栄斗がキング独走の20号

2位のロッテでは、ベテラン36歳の角中勝也が勝負強さを発揮した。24日ソフトバンク戦で、1点ビハインドの9回裏に鷹の守護神、ロベルト・オスナからサヨナラ2ラン。さらに29日の同戦でも、4号3ランを含む3安打猛打賞の活躍でチームの勝利に貢献。wRAAもチームトップの3.0をマークした。

ソフトバンクでは近藤健介がwRAA3.5でチームトップだった。8試合中7試合で安打を放ち、25打数8安打の打率.320をマーク。28日のロッテ戦では2戦連発となる14号2ランを放ち、本塁打数は柳田悠岐と並びチームトップタイに。今季は長打力に磨きがかかっている。

4位の楽天では、浅村栄斗がチームトップのwRAA6.4を記録した。期間中8試合で25打数10安打の打率.400をマーク。25日の日本ハム戦では、今季5度目のマルチ本塁打を記録し、今季20号に到達した。これで7月は打率.395、9本塁打、24打点と躍動し、快進撃の立役者となった。

万波中正が自身初の1試合4安打

5位の西武では、佐藤龍世がwRAA2.4でチームトップだった。7試合中4試合にスタメン出場し、15打数5安打4四球で、打率.333、出塁率.474、長打率.600をマーク。25日のロッテ戦ではプロ初の3番に座り、初回に先制タイムリーとなるプロ初の三塁打を放つなど、レギュラー獲得へ勝負強いバッティングでアピールしている。

日本ハムでは、万波中正が8試合中6試合で複数安打を記録するなど快音を連発。31打数14安打の打率.452をマークし、wRAAも3.2でチームトップだった。28日のオリックス戦では自身初の1試合4安打、現在も7試合連続安打中と、若き大砲が巧打も兼備しつつある。

ソフトバンクと日本ハムの大型連敗も止まり、大きな変動なく後半戦最初の3カードを消化した。今週からはいよいよ夏本番の8月へ突入、夏男たちが活躍する季節がやってくる。猛暑に加え、6連戦が続く過密日程の中、週間MVPを獲得した選手たちが引き続き躍動するのか注目だ。

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