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パ・リーグ球団別週間MVP ソフトバンク近藤健介が12球団1位、オリックス森友哉は好調も戦線離脱

2023 7/4 06:30SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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キャリアハイとなる一発放った近藤健介

先週のパ・リーグはソフトバンクが5勝1敗と好調で首位をキープ。オリックスも4勝1敗で0.5ゲーム差の2位に浮上した。一方、ロッテは1勝5敗と失速し、首位と3.5差の3位に。ソフトバンクに3タテを食らった西武が最下位に転落している。

SPAIAでは6月26日から7月2日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


好調なソフトバンクは、近藤健介が12球団トップとなるwRAA4.4をマークした。先週は22打数7安打の打率.318、2本塁打、5打点を記録。1日の西武戦では自己最多となる12号2ラン、翌2日も3安打猛打賞の活躍で、チームを勝利に導いた。

44打点はリーグトップで、打率.283は同5位、12本塁打も同2位タイと、打撃3部門すべてでトップ5入り。リーグ2位の271得点をマークしている打線を牽引している。

森友哉が走塁中のケガで抹消、清宮幸太郎は好調維持

2位のオリックスでは、森友哉が先週14打数7安打の打率.500、1本塁打、1打点をマーク。wRAAは4.0でチームトップだった。ただ、1日の日本ハム戦で走塁の際に左太もも裏を痛め、途中交代。翌日には登録を抹消された。ここまでチームトップの12本塁打、38打点をマークしているだけに、長期離脱となればチームにとっては大きな痛手となる。

3位に転落したロッテでは、山口航輝がチームトップのwRAA2.3をマークした。先週は17打数5安打の打率.294、1本塁打、4打点。1日の楽天戦では7号ソロを含む3安打猛打賞の活躍で連敗ストップに貢献した。ここまで打率.224と苦しむ主砲だが、5試合ぶりの一発が復活の狼煙となるか。

4位の日本ハムでは清宮幸太郎が好調だ。2日のオリックス戦でエスコン初本塁打を放つなど、先週は20打数7安打の打率.350をマークし、wRAAも1.3でチームトップだった。リーグトップの14本塁打を放っている万波中正らとともに、チームを上位へと押し上げる活躍が期待される。

好調の渡部健人が戦線離脱

5位に浮上した楽天は、太田光がwRAA3.3でチームトップだった。先週は4試合にスタメン出場し、10打数4安打の打率.400、1本塁打、5打点。2日のロッテ戦では田中和基に続き2者連続となる3号ソロを放ち、チームの勝利に貢献した。プロ5年目捕手は今季ここまで打率.286をマークしており、課題の打撃を克服しつつある。

最下位に転落した西武は、渡部健人が14打数5安打の打率.357、1本塁打、3打点をマーク。wRAAも2.1でトップだった。しかし、3安打を放った1日のソフトバンク戦の走塁中に左足を痛め、翌日に登録を抹消。中村剛也、山川穂高、そして今回の渡部と、4番が相次いで離脱しており、松井稼頭央新監督の1年目は苦難の連続となっている。

開幕から3カ月余りが経過。疲労が蓄積してきた影響か、故障による離脱者が各チームとも目立ってきた。主力の離脱は勝敗に大きく影響するだけに、選手のコンディション管理にも十分に気を配る必要がありそうだ。

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