日本ハム矢澤宏太は投打で一軍出場、西武・蛭間拓哉はプロ初アーチ
プロ野球交流戦が終わり、今シーズンも半分が過ぎようとしている。例年に比べるとルーキーの活躍が少ないように思えるが、実際はどうなのだろうか。「不作」と言われた2022年ドラフト組の中から各球団の1位選手の現状を紹介しよう。
日体大時代に「二刀流」として騒がれ、目玉の一人だった矢澤宏太は日本ハムに1位入団し、野手として開幕一軍入りした。ここまで33試合に出場して打率.184、1本塁打、4打点。投手としては5月21日のオリックス戦で敗戦処理として9回にプロ初登板し、6月2日の巨人戦でも5番手として登板した。計2試合で2回1安打3三振無失点の成績を残しているが、左手小指MP関節橈側部側副靱帯損傷及び右膝内側側副靱帯軽度損傷のため6月5日に登録抹消された。
ロッテは専修大の右腕・菊地吏玖を1位で獲得したが、ここまで一軍登板はなし。4月に左内腹斜筋損傷で実戦を離れたこともあり、二軍でも4試合に登板したのみだが、2勝1敗、防御率4.00の成績を残している。
楽天に入団した立教大出身の右腕・荘司康誠は一軍で7試合に登板しているが、0勝3敗、防御率3.66。5月28日の日本ハム戦では、勝ち星こそつかなかったが9回2失点と好投した実績もあり、初勝利は近いかも知れない。
西武の蛭間拓哉は早稲田大のスラッガーとして活躍し、プロ入り後はイースタン・リーグで打率.297をマーク。6月23日に一軍昇格すると、同25日の楽天戦で大学の先輩・早川隆久からプロ初アーチを放った。今後ますます出番が増えそうだ。
ソフトバンクは誉高のイヒネ・イツアを1位指名。高い身体能力で期待されているが、いまだ二軍戦出場もなく、実戦デビューが待たれる。
白鴎大出身の左腕・オリックス曽谷龍平は一軍で5試合に登板したものの勝ち星なし。ただ、二軍では8試合で4勝1敗、防御率2.92と結果を残しており、プロ初勝利が期待される。