「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

阪神夢の和製クリーンアップ構想、ドラ1森下翔太にかかる期待

2023 2/26 06:15SPAIA編集部
阪神の森下翔太,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

キャンプで猛アピール中の森下

阪神のドラフト1位ルーキー、森下翔太外野手(22)が評価を上げている。春季キャンプ中の練習試合で2試合連続タイムリーを放つなど持ち前の打力を発揮。昨季の阪神打線は左腕に弱かったが、待望の右の強打者加入に岡田彰布監督もニンマリだろう。

森下は東海大相模高1年夏から4番を打ち、高校通算57本塁打をマーク。中央大でも1年春からリーグ戦に出場し、大学通算9本塁打。2022年ドラフト1位で入団し、鳥谷敬の移籍以来、空き番になっていた背番号1を受け継いだ。

岡田監督は森下を3番で起用するプランを温めていることが報じられており、早くも大山悠輔、佐藤輝明とドラフト1位3人衆による「和製クリーンアップ」が取り沙汰されている。

まだまだ経験不足は否めないが、新外国人のシェルドン・ノイジーがケガで調整が遅れていることもあり、今後のオープン戦などの結果次第では1年目から実現しないとも言い切れない。

和製クリーンアップなら1982年以来

1985年の掛布雅之(40本)と岡田彰布(35本)以来、30本塁打をマークした生え抜き選手が出ていない阪神。大山は2020年に28本塁打を放つなど3年連続20発、佐藤もルーキーイヤーから24本、20本と2年連続20発を放っているが、30発には届きそうで届かない。

しかし、森下の加入でチーム内の競争意識が高まるばかりでなく、相手投手のマークも分散することを考えると「その時」は近いかも知れない。

1985年は「神様仏様」と崇められた3番ランディ・バースが54本塁打を放ち、バース・掛布・岡田のクリーンアップトリオが日本一の原動力になったが、「和製クリーンアップ」に限ればさらにさかのぼる。

バースが入団する前年の1982年、3番・佐野仙好が15本塁打、4番・掛布が35本塁打でタイトル獲得、5番・岡田も14本塁打を放って、3人で64本塁打をマークした。

同年は1番・真弓明信も15本塁打を放っており、チームはセ・リーグ3位だった。主力選手が着実に力を付け、脂が乗った1985年の大噴火につながっていく。

今春キャンプでは、履正社高が全国制覇した時の4番で2019年ドラフト2位で入団した井上広大も韓国・サムスンとの練習試合で満塁本塁打を放つなどアピールを続けている。

スラッガーが次々に出てきている現状は、あの頃に似ていないか。「アレ」を狙う岡田阪神の大噴火はそう遠くないかも知れない。

【関連記事】
阪神の通算本塁打ランキング、佐藤輝明は「ミスタータイガース」になれるか
阪神はショート小幡竜平を固定できるか?いまだ尾を引く「鳥谷の穴」
大谷翔平と藤浪晋太郎の対戦成績は?甲子園、NPBの次はMLBで対決へ