山﨑福也の丁寧な投球を証明するコース別被打率
オリックスの山﨑福也が6月25日のソフトバンク戦(PayPayドーム)で6勝目を挙げた。8回までソフトバンク打線をわずか2安打無失点に抑える好投を見せ、6年ぶりの完封勝利も期待されたが、9回2死一塁から、柳田悠岐に10号2ランを浴びて降板。それでも8.2回4安打2失点で6勝目を挙げ、ハーラートップに並んだ。
日大三高から明治大を経て2014年ドラフト1位で入団して9年目。自己最多だった2021年の8勝(10敗)はもちろん、初の2桁勝利も見えてきた。
平均142.1キロのキレのいいストレートに加え、スライダー、チェンジアップ、フォーク、カットボール、カーブと変化球を低めを中心に丁寧に投げ分ける。ストライクゾーンを9分割したコース別の被打率は以下の通り。
打者の左右を問わず、唯一15%以上を示す赤色になっているのが外角低め。逆に7%未満を示す青色はど真ん中と真ん中高めなどの甘いコースで、いかにコーナーを丁寧についているか分かるだろう。
高い打撃センスの持ち主で、昨年のヤクルトとの日本シリーズ第2戦(神宮)では自ら先制タイムリーを放つなど、打力がクローズアップされることも少なくなかった。今季も6月16日のヤクルト戦で2安打1打点をマークするなど交流戦で3連勝。6月は4戦4勝、防御率2.33と投手としても秀逸の成績を残している。