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オリックス山下舜平大、大学・社会人の陰に隠れたドラフト外れ1位が3年目のブレイク

2023 4/24 06:00SPAIA編集部
オリックスの山下舜平大,ⒸSPAIA
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西武戦7回無失点で2勝目、防御率0.52

オリックスの山下舜平大投手(20)が4月23日の西武戦(京セラドーム大阪)に先発し、7回3安打8奪三振無失点の好投で2勝目を挙げた。

一軍初登板で開幕投手を務めた3月31日の西武戦こそ5.1回1失点で勝ち星はつかなかったものの、4月11日の楽天に続く無失点投球で、17.1回を投げて自責点わずか1、防御率0.52となった。

立ち上がりから最速158キロの重いストレートとカーブ、フォークのたった3球種だけで安定した投球。中盤まで0-0の膠着状態だったが、6回にマーウィン・ゴンザレスの4号2ランなどで4点の援護をもらい、本拠地初勝利をつかんだ。

オリックスの公式ツイッターに公開された動画では「今日も応援ありがとうございました。2勝することができました。今日も温かい応援、ありがとうございます。次に向けて練習して頑張るので、次もまた応援よろしくお願いします」とメッセージ。話す姿はまだまだ初々しさが残る20歳だ。

早川隆久と佐藤輝明に4球団競合した2020年ドラフト

山下が1位指名された2020年ドラフトは、大学生と社会人の評価が高かった。早稲田大・早川隆久(現楽天)と近畿大・佐藤輝明(現阪神)に4球団競合。オリックスも1位指名は佐藤だった。

他にも日本ハムは地元・苫小牧駒澤大の伊藤大海、西武は桐蔭横浜大・渡部健人、ロッテは法政大・鈴木昭汰、ヤクルトは慶応義塾大・木澤尚文、広島はトヨタ自動車・栗林良吏、DeNAは明治大・入江大生、巨人は亜細亜大・平内龍太を1位指名している。

高校生は、中京大中京高・高橋宏斗を単独指名した中日、佐藤の外れ1位で花咲徳栄高・井上朋也を指名したソフトバンク、同じく佐藤の外れ1位で福岡大大濠高・山下を指名したオリックスの3球団のみ。コロナ禍で甲子園が開催されなかったこともあり、高校生への評価が難しい年でもあった。

身長190センチ、体重98キロの大型右腕をオリックスはじっくり育成。高いポテンシャルを秘めたホープを2年間、一度も一軍で登板させることはなかった。結果的には焦らず、大きく育てたことが良かったと言える。

新人王の有力候補に浮上

2年連続沢村賞の山本由伸、ワールドベースボールクラシック(WBC)にも出場した宮城大弥、2019年に最高勝率のタイトルを獲得した山岡泰輔、昨季9勝の左腕・田嶋大樹、昨年の日本シリーズで投打で活躍した山﨑福也と先発ローテーションは充実しているオリックス。

23日も山下と同期入団の右腕・阿部翔太がつなぎ、190センチの長身右腕・山崎颯一郎が締める盤石のリレーだった。この日登録抹消された宇田川優希は心配だが、ベテラン平野佳寿もすでに5セーブを挙げている。

厚みのある投手陣に山下が加わったことは頼もしい限りだろう。このままいけば新人王候補に挙がることも間違いない。秋の気配が漂う頃、一体どこまで数字を伸ばしているか楽しみだ。

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