交流戦打率.383、8本塁打、19打点の岡本和真
プロ野球セ・パ交流戦も残り僅かとなった。本塁打王争いは巨人・岡本和真が8本でトップ。6本塁打で2位のオリックス頓宮裕真、5本塁打で3位のソフトバンク近藤健介、巨人・丸佳浩が全日程を終了しているため、ほぼ確定と言っていい。
岡本は全試合に4番として出場し、60打数23安打の打率.383、8本塁打、19打点をマーク。打点もトップで交流戦二冠王当確だ。
2018年から5年連続30本塁打を放っているスラッガーも、昨季は三冠王に輝いたヤクルト村上宗隆の陰に隠れ気味だった。今季はシーズントータルでも17本塁打で12球団トップ。2位のDeNA宮﨑敏郎に4本差をつけて2年ぶりのタイトルへばく進している。
おまけにシーズン打率も.322でリーグ3位、42打点はリーグ2位。まだまだ先は長いが、三冠王さえ狙える位置につけているのだ。
交流戦18試合で無安打は4試合のみ
ストライクゾーンを9分割したコース別の今季打率は以下の通りとなっている。
外角低めと内角高めは打率2割台だが、それ以外の7コースは全て打率3割以上を示す赤色に染まっている。ど真ん中は.438、真ん中低めは.429、外角高めは.419、内角低めは.400と打率4割以上も4コース。相手投手からすればわずかなコントロールミスが命取りとなるだろう。
今季は開幕から好調をキープしているが、中でも交流戦で無安打に終わったのは18試合中4試合のみ。気分的にも右肩上がりでシーズン再開に臨めるはずだ。
2021年は村上宗隆と本塁打王分け合う
2005年から始まった交流戦の歴代本塁打王と、そのシーズン本塁打数は以下の通りとなっている。
最多本塁打は2006年の巨人・李承燁がマークした16本。当時は今の2倍、1チーム36試合だった。
交流戦の勢いそのままにシーズンでも本塁打王に輝いたのは9人。2009年の中日トニ・ブランコは39本塁打、110打点で二冠に輝いた。
6度の本塁打王を獲得している西武・中村剛也は、交流戦でも2011年、2012年、2014年と3度の本塁打王。NPB記録の60本塁打を放った2013年のヤクルト・バレンティンは交流戦でロッテ井口資仁と並ぶ10本塁打をマークした。
2014年の広島ブラッド・エルドレッドは37本塁打、2017年の中日アレックス・ゲレーロは35本塁打でタイトル獲得。2021年に交流戦で7本塁打を放った岡本和真と村上宗隆はシーズン39本塁打でタイトルを分け合った。
岡本は交流戦の勢いに乗ってどこまで数字を伸ばすだろうか。現在、プロ通算182本塁打で節目の200号にも「あと18」。さらに到達したことのないシーズン40発も期待される。
※成績は6月18日終了時点
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