捕手と投手同士の2対2トレード
日本ハムの宇佐見真吾捕手(30)、齋藤綱記投手(26)と、中日の山本拓実投手(23)、郡司裕也捕手(25)のトレードが19日、両球団から発表された。
宇佐見は市柏高から城西国際大を経て2015年ドラフト4位で巨人に入団。2017年に代打で一軍デビューを果たし、初打席初安打を記録。2019年6月にトレードで日本ハムに移籍した。昨季は自己最多の81試合に出場して打率.256、5本塁打の成績を残し、強打の捕手として存在感を示していた。
今季も開幕マスクをかぶったものの、打撃不振のため二軍で研鑽を積んでいた。中日は正捕手の木下拓哉が14日のロッテ戦で右手甲を負傷し、戦線離脱中。正捕手の穴を埋めるため、一軍経験豊富な8年目捕手に白羽の矢が立った格好だ。
宇佐見は球団を通じて「ファイターズは野球選手としてレベルアップさせてもらった球団で本当に感謝しています。求められてのトレードだと思いますし、ドラゴンズに行って結果を出すことがファイターズへの恩返しにもなると思うので、さらにレベルアップできるよう頑張りたいです。ジャイアンツから移籍して4年という短い間でしたが、ファイターズファンの応援は力になりました。感謝の気持ちしかありません。ドラゴンズに行っても皆さんに応援していただけるよう全力でプレーしたいと思います」とコメントしている。
齋藤は北照高から2014年ドラフト5位でオリックスに入団した左腕。2020年にはプロ初勝利を挙げるなど32試合に登板して1勝4ホールドをマークした。昨年オフに石川亮捕手とのトレードで地元球団の日本ハムに加入した。
今季は一軍で中継ぎとして4試合に登板して、1勝0敗、防御率10.80。一軍のリリーフ左腕が福敬登、上田洸太朗の2人のみとなっている中日では、いきなり出番があるかもしれない。
「非常に驚いていますが、この移籍を前向きにとらえて、新天地で力を発揮できるよう頑張りたいと思います。短い期間でしたけど、監督、コーチ、選手やファイターズファンの皆様には温かく受け入れてもらい、感謝しています。ファイターズでいい活躍ができなかったのは心残りですが、ドラゴンズでは、チームの勝利に貢献するため、とにかくがむしゃらに腕を振っていきたいです。皆さんに引き続き応援していただけるよう精一杯頑張ります」とコメントしている。