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セ・リーグ球団別週間MVP 巨人・岡本和真がリーグトップ!阪神・佐藤輝明も復調気配

2023 6/19 17:00SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA

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和田毅から9号2ランの佐藤輝明はwRAA3.3

プロ野球交流戦も残りわずかとなった。先週のセ・リーグはヤクルトが6連敗。交流戦では11位に沈み、中日と同率で並ぶ最下位(5位)となった。DeNAが4勝1敗で交流戦単独首位に浮上し、10日から6連勝した巨人はラスト2試合を連敗。それでもセ・リーグ首位の阪神との差をじわじわと縮めている。

SPAIAでは6月13日から18日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ラスト2カードを2勝4敗と負け越した阪神は佐藤輝明がwRAA3.3でチームトップだった。16打数6安打の打率.375、1本塁打、4打点、4四球。16日のソフトバンク戦ではベテラン左腕・和田毅から5月19日の広島戦以来の9号2ランを放ち、勝利に貢献した。

6月の月間打率は.192と不振にあえいでいたが、じわじわと復調気配。リーグ戦再開後の爆発が期待される。

DeNA戸柱恭孝、広島・坂倉将吾の捕手2人も好調

交流戦首位に浮上したDeNAは戸柱恭孝がチームトップのwRAA2.3を記録した。13日の日本ハム戦では3打数3安打1四球で勝利に貢献するなど、11打数5安打の打率.455。捕手として投手陣をリードしながらバットでも貢献している。

巨人・岡本和真は17打数6安打の打率.353、2本塁打、7打点、8四球でセ・リーグトップのwRAA5.2だった。14日の西武戦では16号ソロを含む2安打3打点。16日の楽天戦でも17号2ランを放ち、ホームランダービーでは2位のDeNA宮﨑敏郎に4本差をつけている。

広島は坂倉将吾がwRAA2.7でチームトップだった。16打数7安打の打率.438をマーク。17日の西武戦では二塁打2本で勝利に貢献するなど「打てる捕手」として本領を発揮している。

ヤクルト・オスナ、中日・細川成也も2本塁打

6連敗の泥沼にハマっているヤクルトはホセ・オスナがチームトップだった。23打数6安打の打率.261、2本塁打、4打点でwRAA1.9。15日のソフトバンク戦では10号ソロを含む2安打3打点を記録するなど気を吐いている。

中日は細川成也がwRAA1.3でチームトップだった。21打数5安打の打率.238ながら2本塁打を放ってパワーを誇示。13日のロッテ戦で7号2ラン、16日の日本ハム戦で8号ソロを放ち、現役ドラフトで加入したスラッガーが頼れる4番となっている。

交流戦が終了すると、23日からリーグ戦が再開される。交流戦で勢いに乗った選手が夏場の苦しい時期にチームを引っ張っていくか。シーズンはこれからが本番だ。

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