12球団新人一番乗りのプロ初勝利挙げた富田蓮

阪神のドラフト6位ルーキー富田蓮が9日の日本ハム戦(エスコンF)でプロ初先発する。
大垣商高から三菱自動車岡崎を経て入団した左腕は開幕一軍入りを果たし、4月1日のDeNA戦でプロ初登板初勝利を挙げるなど、ここまで中継ぎで7試合に登板して1勝0敗、防御率3.38をマーク。5月7日に登録抹消されてからは二軍で4試合に登板して防御率2.45の成績を残している。
平均141.4キロのストレートのほか、スライダー、カーブ、チェンジアップ、カットボール、フォークを駆使。記念すべき初勝利は12球団新人一番乗りとなった強運の持ち主でもある。
首位を快走する阪神は、月間MVPに輝いた大竹耕太郎や3年目の村上頌樹ら新戦力が次々に台頭。富田が次なる新戦力として名乗りを上げるか注目だ。
鈴木健矢は5勝2敗、防御率1.75の好成績
一方の日本ハムは鈴木健矢が先発する。木更津総合高からJX-ENEOSを経て2019年ドラフト4位で入団したサブマリン。今季は14試合に登板して5勝2敗、防御率1.75の好成績を収めている。
投球割合で最も多いのは平均108.4キロのスライダー。さらに同123.2キロのシンカー、同88.4キロのカーブを使い分けて打者のタイミングを外す。
阪神には青柳晃洋という名サイド右腕がいるものの、セ・リーグ球団はアンダースローとの対戦機会が少ないだけに、その特性を存分に活かしたい。
最下位を脱出した日本ハムも、まだまだAクラスとは差があるだけに交流戦で1勝でも上積みしておきたいだろう。鈴木健矢が猛虎打線を手玉に取れるか。全くタイプの異なる富田との投げ合いが楽しみだ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【交流戦】
楽天・藤平尚真-中日・小笠原慎之介(楽天モバイル)
西武・隅田知一郎-ヤクルト・D.ピーターズ(ベルーナドーム)
ロッテ・西野勇士-広島・床田寛樹(ZOZOマリン)
オリックス・山下舜平大-DeNA・T.バウアー(京セラD大阪)
ソフトバンク・和田毅-巨人・横川凱(PayPayドーム)
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