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パ・リーグ球団別週間MVP オリックス頓宮裕真がバットで貢献、柳田悠岐も貢献度大

2023 5/9 06:30SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

4試合連続マルチ安打の頓宮

先週のパ・リーグはオリックスが4勝2敗と貯金を増やして首位をキープ。2位ソフトバンクも4月29日から4連敗を喫したが、何とか立て直した。最下位に低迷していた日本ハムは4勝2敗と勝ち越して楽天を追い抜き、5位に浮上している。

SPAIAでは5月2日から7日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位オリックスは頓宮裕真がwRAA2.5でチームトップだった。先週は19打数9安打の打率.474。2日のソフトバンク戦から4試合連続マルチ安打をマークし、全て勝利につながった。

FAで森友哉が加入したこともあり、一塁や指名打者での出場が増加。規定打席には達していないものの今季打率.324まで上昇しており、バットでチームに貢献している。

ロッテ・ポランコ、西武のルーキー児玉亮涼も躍動

ソフトバンクは柳田悠岐がwRAA3.0でチームトップ。6日のロッテ戦では4号ソロ、5号2ランを連発するなど、先週は22打数6安打の打率.273、3本塁打、5打点をマークした。WBCを辞退して今季に懸ける柳田の存在は頼もしい限りだ。

ロッテは巨人から移籍したグレゴリー・ポランコが調子を上げてきた。先週は19打数6安打の打率.316、2本塁打、3打点でwRAA2.2。2日の楽天戦では、チームは敗れたものの2号ソロを含む3安打を放った。チームが3位まで順位を落とす中、助っ人のバットにかかる期待は大きい。

西武はドラフト6位ルーキー児玉亮涼がwRAA1.3でチームトップだった。文徳高、九州産業大、大阪ガスを経てプロ入りした24歳。先週は6日、7日のオリックス戦2試合に出場したのみだが、9番ショートで先発出場した7日は3安打猛打賞の活躍だった。WBCで右手小指を骨折した源田壮亮が不在の間に貴重な経験を積んでいる。

日本ハム・マルティネスはリーグトップ、楽天・岡島豪郎も好調

日本ハムは中日から移籍したアリエル・マルティネスがwRAA3.3でリーグトップだった。先週は9打数5安打1本塁打。7日の楽天戦は2号ソロを含む2安打を放ち、捕手としても投手陣を好リードするなど攻守で活躍した。

楽天は岡島豪郎が22打数9安打の打率.409、1本塁打、5打点と好調だ。6日の日本ハム戦では2号2ランを含む2安打を放つなど、wRAA3.28をマーク。プロ12年目の33歳が存在感を発揮している。

首位から最下位まで5.5差にひしめく混戦のパ・リーグ。どちらかと言えば、ここまでは投手の活躍が目立つだけに、打線の爆発が待たれる。

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