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セ・リーグ球団別週間MVP DeNA桑原将志は12球団トップ!村上宗隆もようやく復調気配

2023 5/9 06:00SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

4試合連続マルチ安打を継続中の桑原

プロ野球のセ・リーグはDeNAが首位をキープ。2位・阪神、3位・広島の上位陣に変動はないが、5位・巨人が最下位・中日に3タテを喫し、ゲーム差なしに迫られた。

SPAIAでは5月2日から7日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


DeNA桑原将志は12球団トップのwRAA4.5。先週は5試合で計20打数11安打の打率.550、1本塁打、3打点をマークし、5月3日の広島戦から4試合連続マルチ安打を継続中だ。

今季打率もリーグ3位の.347まで上昇。佐野恵太、宮﨑敏郎、牧秀悟、関根大気らと形成する強力打線の中軸を担っており、首位快走に貢献している。

阪神・大山悠輔は主砲の働き、広島・坂倉将吾も満塁弾

阪神は大山悠輔が好調だ。先週は17打数9安打の打率.529、1本塁打、5打点でチームトップのwRAA3.6。3日の中日戦では5打数4安打2打点、5日の広島戦では3号2ランを含む2安打2打点で勝利に貢献し、リーグ4位の打率.340をマークするなど主砲としての役割を果たしている。

広島は坂倉将吾がwRAA1.4でチームトップだった。ただ、スタメンを外れる試合も増えており、先週は2試合に出場したのみで計6打数3安打、1本塁打、5打点。2日のDeNA戦で3号満塁弾を放ってパンチ力をアピールしたが、さらに調子を上げて首脳陣の信頼を勝ち取りたい。

4位・ヤクルトはようやく村上宗隆が調子を上げてきた。先週は19打数7安打の打率.368、2本塁打、6打点でwRAA4.2。4日の巨人戦、5日のDeNA戦で3号、4号を連発するなど上向きだ。まだ打率は1割台(.196)だが、それでもリーグトップタイの18打点を挙げており、今後の巻き返しが期待される。

巨人・坂本勇人も復調の兆し、中日のルーキー福永裕基も好調

巨人も不振にあえいでいた坂本勇人が復調の兆しを見せている。先週は18打数9安打の打率5割、1本塁打、6打点でwRAA3.5。4日のヤクルト戦では4号2ランを含む2安打4打点で勝利に貢献した。7本塁打を放つなど好調だった中田翔が負傷で離脱した今、坂本のバットにかかる期待は大きい。

中日は福永裕基が19打数8安打の打率.421、1本塁打、3打点でwRAA1.4だった。天理高から専修大、日本新薬を経てドラフト7位で入団したルーキー。5日の巨人戦ではプロ初アーチを放ち、首脳陣の期待に応えた。

開幕から触れていなかった村上や坂本に当たりが戻り、ようやく役者が揃ってきたセ・リーグ。交流戦までの3週間でどこまで上げていけるかがひとつのカギと言えそうだ。

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