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ソフトバンク先発投手陣はQSが12球団最少、有原航平、ガンケルの出番はいつ?

2023 4/29 11:00SPAIA編集部
ソフトバンクの大関友久と和田毅,ⒸSPAIA
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QSは最少もブルペン陣が奮闘

開幕から1カ月が経ったプロ野球。開幕5連勝といきなり飛び出したソフトバンクは、4月18日から5連敗を喫して藤本博史監督就任2年目で初のBクラスとなる4位に転落するなど、思ったほど伸び切れていない。

その要因のひとつが先発投手陣だろう。大黒柱の千賀滉大がメッツに移籍し、今季は4年目の左腕・大関友久を開幕投手に抜擢。3月31日のロッテとの開幕戦は7回無失点で勝ち投手となり、無事に大役を終えたが、それ以降は勝ち星を挙げられていない。

先発ローテーションは大関のほか、藤井皓哉、東浜巨、石川柊太、和田毅らで回しており、27日の楽天戦では通算127セーブの森唯斗が10年目、465試合目で先発初勝利を挙げるなど頭数は揃っている。

しかし、4月27日現在、先発投手が6イニング以上を投げ、自責点3以内に抑えるクオリティスタート(QS)は意外にも12球団最少の6回しかない。15回を記録している西武の半分以下で、先発投手陣が役割を果たせているとは言い難い現状なのだ。

それでもチーム防御率はリーグ2位の2.73と優秀。津森宥紀や松本裕樹、リバン・モイネロらの中継ぎ陣とロッテから移籍したクローザーのロベルト・オスナらの奮闘によるところが大きいと言える。

二軍調整を続ける有原とガンケル

昨オフはオスナや近藤健介、嶺井博希らとともに、レンジャーズから有原航平、阪神からジョー・ガンケルという先発で実績のある右腕を2人獲得。千賀の穴を埋める戦力として期待されていた。

しかし、ともに開幕一軍から漏れ、有原は二軍で4試合、ガンケルは3試合に登板している。本来なら一軍でローテーションに入っているはずの新戦力が、戦力になれていない。

しかし、裏を返せば、彼らが本調子を取り戻せば投手陣はさらに厚みを増す。長いシーズンで必ず出番はやってくるだろう。

特に暑くなるとブルペン陣の疲労も蓄積する。長いイニングを投げられる「イニングイーター」は重宝されるはずだ。

昨季はペナントをほぼ手中にしながら最終戦で逆転V逸という悔しいシーズンとなったソフトバンク。雪辱を果たすには、藤本監督を始め首脳陣の投手起用もひとつのカギを握りそうだ。

※成績は全て4月27日現在

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