オープン戦打率.415の栗原陵矢
ソフトバンクの栗原陵矢外野手(26)がオープン戦首位打者となる打率.415の好成績を残し、絶好調でシーズン開幕を迎える。
今春オープン戦は18試合に出場して53打数22安打、4本塁打、11打点、出塁率.441、OPS1.177をマーク。本塁打、打点も2位タイで、オープン戦三冠王にもあと一歩に迫る好成績だった。
春江工高から2014年ドラフト2位で入団して9年目。2020年に17本塁打を放ってブレイクし、2021年には侍ジャパンの一員として東京五輪にも出場し、シーズンでは21本塁打、77打点をマークした。
しかし、捕手登録から外野手登録に変更された2022年は左膝の手術を受け、わずか5試合に出場したのみ。今季にかける意気込みは相当なものがあるだろう。
大補強のチーム引っ張る生え抜き4番
グラシアルとデスパイネが退団し、今季は3番・柳田悠岐に続く新4番として期待がかかる。新助っ人のウィリアンズ・アストゥディーヨはオープン戦の打率.167と未知数な部分も多い。打線を牽引するのは日本ハムからFA移籍し、WBCでも活躍した近藤健介と柳田、栗原だ。
2022年は優勝をほぼ手中にしながらシーズン最終戦で敗れ、まさかの逆転V逸。オフにはDeNAからFA宣言した嶺井博希や、有原航平(前レンジャーズ)、ロベルト・オスナ(前ロッテ)、ジョー・ガンケル(前阪神)ら他球団で実績のある選手を次々に獲得した。
大黒柱の千賀滉大がメジャー移籍したもののお釣りが来るほどの大補強。それでもチームを引っ張るのは生え抜きの柳田であり、栗原だろう。
31日の開幕戦は対ロッテ(PayPayドーム)。2021年はロッテ戦で99打数33安打の打率.333、7本塁打、23打点の成績を残しており、相性は良い。
オープン戦首位打者の栗原が好調を維持してロケットスタートを切るか。チームとしても、個人としても雪辱を期すシーズンがいよいよ幕を開ける。
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