逆転サヨナラで今季初勝利から中7日の西勇輝

3連戦初戦が雨天中止となった阪神―巨人(甲子園)は、両チームとも25日にスライド先発となった。阪神・西勇輝は前回18日の広島戦で9回1失点で完投し、9回裏に味方打線が2点を奪って逆転サヨナラ勝ち。自身にも今季初勝利が転がり込んだ。
巨人戦は4月11日(東京ドーム)に先発して6.2回3失点だったが、味方打線の援護がなく負け投手。その時も相手先発は戸郷翔征だった。
プロ15年目右腕はオリックスからFA移籍して5年目となった。変化球をコーナーに投げ分ける投球術は円熟味を増している。首脳陣としては先発ローテーションに計算の立つ投手がいるのは心強いだろう。
通算111勝の実績を誇るが、優勝は未経験。18年ぶりの「アレ」に向けて、同じ投手に2度続けて投げ負けるわけにはいかない。
リーグトップ防御率0.89の戸郷翔征
巨人の先発・戸郷翔征は安定した投球を続けている。第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)決勝のアメリカ戦にも登板するなど世界一に貢献。シーズン開幕後も2勝1敗、防御率はリーグトップの0.89と絶好調だ。
阪神戦は前回の11日も西勇輝と投げ合い、7回3安打無失点。危なげのない投球で2勝目を挙げた。
甲子園は昨季3試合に登板して防御率0.72と好相性。阪神打線が元気がないこともあり、強気に攻めていけそうだ。
巨人は借金4の5位と苦しい状況。今季、エース級の働きを続ける戸郷にかかる期待は大きい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
DeNA・石田健大-ヤクルト・高梨裕稔(横浜)
広島・大瀬良大地-中日・涌井秀章(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
日本ハム・鈴木健矢-オリックス・田嶋大樹(エスコンF)
ロッテ・小島和哉-西武・隅田知一郎(ZOZOマリン)
ソフトバンク・和田毅-楽天・早川隆久(PayPayドーム)
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