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セ・リーグ球団別週間MVP 阪神・近本光司が12球団トップ!巨人・大城卓三も好調

2023 4/25 06:00SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA

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単独首位DeNAは宮﨑敏郎が12球団打率トップ

プロ野球のセ・リーグは大混戦となってきた。先週はDeNAが3勝2敗と勝ち越して首位に立ったとはいえ、最下位の中日まで3.5ゲーム差しかない。1試合ごとに目まぐるしく順位が入れ替わっており、しばらくは混戦が続きそうだ。

SPAIAでは4月18日から4月23日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


三浦大輔監督が就任して初の単独首位に立ったDeNAは、宮﨑敏郎がwRAA3.2でチームトップだった。先週は13打数6安打の打率.461、4四死球。21日の広島戦では3打数3安打1死球で4打席全て出塁し、1-0の勝利に貢献した。

ここまで12球団トップの打率.448。2017年の首位打者がハイペースで安打を量産している。

ヤクルトは青木宣親、広島は坂倉将吾がトップ

2位のヤクルトは青木宣親がwRAA2.5でチームトップだった。先週は11打数4安打の打率.364、4四球。主砲・村上宗隆の調子が上がらない中、6番で起用されるなど、41歳のベテランが元気だ。

12球団トップのwRAA7.3をマークしたのは阪神・近本光司だった。18日の広島戦から6試合連続安打を継続中で、先週は22打数10安打の打率.455、1本塁打。19日の広島戦では2打席連続三塁打、23日の中日戦では初回に先頭打者本塁打を放つなど、リードオフマンとして大きな役割を果たしている。

広島は打率1割台に低迷していた坂倉将吾が調子を上げてきた。先週は13打数4安打の打率.308でwRAA2.1。7年目の今季は捕手として起用されており、貴重な経験を積んでいる。

中日・石川昂弥も好調キープ

5位と苦しい戦いが続く巨人は大城卓三が好調だ。12打数6安打の打率5割で1本塁打、4打点をマーク。23日のヤクルト戦では3号2ランを含む4打数3安打2打点で勝利に貢献した。

最下位の中日は石川昂弥がチームトップのwRAA2.3だった。17打数6安打の打率.353、1本塁打、2打点。4月14日に一軍登録されてからアピールを続けている。

第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)に出場した選手が離脱したり、不振に苦しんだりする中、序盤に白星を積み上げておくことは後々に響くだろう。各チームとも好調な打者がいかに活躍できるかが、序盤戦のひとつのカギと言えそうだ。

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