ドラ1・荘司康誠はデビュー戦勝利なるか

楽天のドラフト1位ルーキー・荘司康誠が22日、本拠地・楽天モバイルパーク宮城での日本ハム戦でプロ初登板初先発する。
新潟明訓高から立教大を経て入団した長身右腕は、150キロ超の速球に鋭く変化するスライダーとフォークで三振を奪うのが持ち味。春季キャンプを一軍で過ごし、オープン戦でも2試合に登板した。
開幕ローテーション入りこそ逃したが、ファームのイースタン・リーグで3試合に先発して、2勝1敗、防御率3.32、奪三振率6.63、与四球率2.84の成績を残している。最終調整となった14日のロッテ戦では、7回92球を投げて6安打8奪三振、無四球、3失点と上々の投球を見せた。そこから中7日でデビュー戦のマウンドに上がる。
同じく大卒ルーキーのドラフト4位・伊藤茉央は中継ぎとして開幕一軍入りし、18日にはプロ初勝利をマークした。荘司もこれに続くことができるか。
前回登板で大炎上した上沢直之
一方、日本ハムの先発は上沢直之。今季はここまで3試合に先発して1勝1敗、防御率6.46の成績。前回登板した15日の西武戦(エスコンF)では、5.1回104球7安打9失点の大乱調で、今季初黒星を喫した。そこから中6日で今日の登板を迎える。
楽天とは今季開幕2戦目の4月1日(エスコンF)に対戦し、5回102球を投げて7四球を与えながら、2安打1失点と粘投。ビハインドのまま降板したが、チームは逆転勝ちを収めた。昨季も1試合対戦(4月10日、札幌ドーム)して、5回97球2安打無失点に抑えており、相性はいい。
ただ、敵地で最後に登板した2021年の開幕戦(3月26日)では、4.2回101球を投げ、辰己涼介に本塁打を浴びるなど9安打6失点でKOされている。今日の登板も楽観視はできないだろう。
チームはここまで5勝12敗で借金7と、苦しい戦いが続いている。まずは目の前の試合に勝利し、1つずつ借金を減らしていきたいところ。ここまでの3登板で5.1イニングが最長と苦しんでいるエース右腕。今日の登板で浮上のきっかけをつかみたい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【パ・リーグ】
ロッテ・西野勇士-ソフトバンク・藤井皓哉(ZOZOマリン)
オリックス・山本由伸-西武・髙橋光成(京セラD大阪)
【セ・リーグ】
ヤクルト・小川泰弘-巨人・F.グリフィン(神宮)
中日・髙橋宏斗-阪神・村上頌樹(バンテリンドーム)
広島・床田寛樹-DeNA・大貫晋一(マツダスタジアム)
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