WBC決勝アメリカ戦に先発した今永

第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)決勝で先発したDeNA今永昇太が21日の広島戦(マツダ)で今季初登板する。
WBCでは決勝アメリカ戦に先発して2回1失点など計3試合で6回2失点。世界一に貢献した左腕は開幕一軍から外れ、二軍で調整してきた。
4月5日のイースタン・リーグ巨人戦で5回2失点、同14日の西武戦で6回1失点と段階を踏み、中6日でここに合わせてきた。
昨季の広島戦は3試合に登板して1勝1敗、防御率5.29。菊池涼介に6打数4安打2本塁打など相性が良いとは言えない。
しかし、世界一の称号を手にした侍の一員として無様な姿は見せられないだろう。復帰初戦で貫禄の投球が期待される。
来日4年目で初先発のコルニエル
一方、広島の先発はロベルト・コルニエル。ドミニカのカープアカデミーから来日して4年目の右腕にとって、初先発のマウンドとなる。
194センチの長身から最速165キロのストレートを投げ込み、奪三振能力が高い。2021年は50試合に登板して奪三振率11.59、防御率3.82をマーク。昨季は12試合登板にとどまったが、奪三振率11.15と高かった。
先発転向してスタミナ配分などには不安が残るものの、二軍戦では安定した投球を披露。前回4月11日のウエスタン・リーグのソフトバンク戦では6回4安打9奪三振1失点と好投している。
黒田博樹球団アドバイザーからツーシームを教わり、投球の幅も広がったコルニエル。先発で使えるメドが立てば、新井カープにとってこの上なく大きな新戦力となる。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・高橋奎二-巨人・T.ビーディ(神宮)
中日・小笠原慎之介-阪神・青柳晃洋(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
楽天・田中将大-日本ハム・加藤貴之(楽天モバイル)
ロッテ・佐々木朗希-ソフトバンク・武田翔太(ZOZOマリン)
オリックス・J.ニックス-西武・今井達也(京セラD大阪)
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