黒星発進となった石川雅規

球界最年長43歳の石川雅規が20日、本拠地・神宮球場で行われる中日戦で今季初勝利をかけ、先発マウンドに上がる。
ベテラン左腕は昨季、NPB史上3人目となる入団1年目から21年連続での白星を挙げるなど6勝をマーク。今年勝利を記録すれば、米田哲也(近鉄)の持つ22年連続のプロ野球記録に並ぶ。
今季初先発となった6日の中日戦(バンテリンドーム)では、2.2回54球を投げて6安打3失点で負け投手に。そこから中13日空けて同じ相手に雪辱を期して、本拠地のマウンドへ上がる。
中日戦は昨季2試合に先発して1勝1敗、防御率5.23の成績。大島洋平に6打数3安打、岡林勇希には6打数2安打と打たれていた。塁に出すとうるさい二人だけに、今日はきっちりと抑えておきたい。
プロ22年目、豊富な経験に基づいた投球術は他の追随を許さない。本拠地のファンの声援を力に変え、偉大な記録に並ぶ白星を目指す。
今季2戦2敗の柳裕也
一方、中日の先発は柳裕也。昨季は2年連続で規定投球回をクリアし、チーム2位の9勝を挙げた。今季は2試合に先発して0勝2敗ながら、防御率3.27とまずまずの投球を見せている。
前回登板した11日の広島戦(バンテリンドーム)では、6回95球を投げて7安打を浴びながらも、6奪三振2失点と粘投。勝利にこそ結びつかなかったが、先発としての役割は果たしていた。そこから中8日で今季初めて敵地のマウンドに上がる。
ヤクルト戦には昨季1試合に先発(8月2日、神宮)、6回114球7安打5失点。村上宗隆に3打数3安打、2本塁打と打ち込まれた。今季も5日に初対戦し、5回105球4安打5四球3失点で負け投手となっているだけに、柳にとっても今日はリベンジを期す登板となる。
チームはここまで5勝9敗で借金4と、なかなか波に乗れない状態が続いている。強力投手陣を支える右のエースがチームを勢いづける快投で、今季初白星をもぎ取りたいところだ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
阪神・西純矢-広島・D.アンダーソン(甲子園)
【パ・リーグ】
日本ハム・鈴木健矢-ロッテ・C.C.メルセデス(エスコンF)
オリックス・山﨑福也-楽天・藤平尚真(京セラD大阪)
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