オープン戦で阪神から白星挙げたメンデス

2023年最初の伝統の一戦(東京ドーム)は巨人が戸郷翔征の力投で先勝した。第2戦は新外国人のヨアンデル・メンデスが先発。レンジャーズ時代にMLB通算3勝を挙げた左腕だ。
来日初の公式戦登板となった前回5日のDeNA戦は5.1回で94球を投げ、5安打4三振2失点と悪くはなかったものの負け投手。6回に宮崎敏郎にソロ本塁打を浴び、さらにピンチを招いたところで降板した。
オープン戦3試合登板で防御率2.38と一定の結果を残して開幕ローテ入り。ストレートは平均144.3キロとそれほど速くないが、スライダー、チェンジアップ、シュートなどを駆使した粘りの投球が身上だ。
阪神とは3月22日のオープン戦で対戦しており、5.1回1失点で勝ち投手になっている。ドラフト1位ルーキーの森下翔太に一発を喫した1点のみに抑える粘投だった。
開幕3カードで借金3と出遅れた巨人。V奪回に向け、まずは勝率5割に戻すためにも、メンデスは試合を作ることが重要だ。
二軍で着実に地力つけた村上頌樹
一方、阪神の先発は村上頌樹。智弁学園高時代の2016年センバツで優勝投手となり、東洋大を経て2020年ドラフト5位で入団した右腕。今季は開幕一軍入りし、4月1日のDeNA戦に1回無失点でプロ初ホールドを挙げている。
投球の中心は平均146.8キロのストレート。2021年は二軍で10勝1敗、防御率2.23の成績を残して投手3冠、2022年も二軍で最優秀防御率、最高勝率の2冠に輝いた。
着実に地力をつけて迎える3年目。高校の先輩・岡本和真を封じ込んで巨人戦でプロ初勝利となれば、岡田彰布監督にとっても最高の「孝行息子」誕生だろう。巨人に連敗を避けるためにも、まずは5回を投げ切ることがテーマと言えそうだ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・高橋奎二-DeNA・東克樹(神宮)
中日・福谷浩司-広島・遠藤淳志(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
楽天・早川隆久-オリックス・田嶋大樹(楽天モバイル)
西武・隅田知一郎-ロッテ・西野勇士(ベルーナドーム)
ソフトバンク・東浜巨-日本ハム・伊藤大海(PayPayドーム)
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