現役ドラフトで加入した大竹耕太郎が初先発

昨年行われた現役ドラフトでソフトバンクから加入した大竹耕太郎が今日8日、本拠地・甲子園で移籍後初先発を迎える。
プロ6年目の27歳左腕は、済々黌高から早稲田大を経て2017年育成4位でソフトバンクに入団。2019年には先発で5勝を挙げたが、昨季は6月下旬に一軍登録され2試合に先発するも結果を残せず二軍落ち。そのまま再昇格できずにシーズンを終えた。
背水の決意で臨む今季、オープン戦では3試合に登板し、計10イニングを投げて防御率3.60とアピールに成功。開幕ローテーションを勝ち取った。その後、ファームでも2試合に登板し、計10イニングで防御率1.80と万全の調整で、シーズンに突入した。
だが、先発予定だった5日の広島戦(マツダスタジアム)が雨天中止に。登板日が今日に変更となり、移籍後初先発を聖地で迎えることとなった。ヤクルト相手には2月25日のオープン戦(浦添)で1度対戦し、3回42球1安打5奪三振無失点に抑えていた。
今日のマウンドでもその時のピッチングを再現できるか。2020年10月25日(西武戦)以来、2年半ぶりの白星を目指す。
来日初登板は6回無失点と好投したピーターズ
一方、ヤクルトの先発はディロン・ピーターズ。今季から加入した左腕は、150キロ超の速球に、カーブ、スライダー、チェンジアップなどの変化球を操り、メジャー通算13勝の実績を持つ。
オープン戦では4試合に登板(先発は3試合)、計12イニングを投げて防御率0.75と好投し、開幕ローテーション入りを決めた。
そして、開幕2戦目となる1日の広島戦(神宮)で来日初登板初先発。最速153キロのストレートに多彩な変化球を織り交ぜて広島打線を翻弄した。打線の援護がなく初勝利とはならなかったが、6回78球、2安打無失点、無四死球の快投。2戦連続の完封勝利に大きく貢献した。
まだ1試合ではあるが、左打者を13打数無安打と完璧に抑え込んでいる。近本光司、中野拓夢、佐藤輝明と主力に左打者が多い阪神打線も封じることができるか。来日初登板から中6日、初の甲子園での新助っ人の投球に注目だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
DeNA・R.ガゼルマン-中日・涌井秀章(横浜)
広島・床田寛樹-巨人・F.グリフィン(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
ロッテ・小島和哉-楽天・瀧中瞭太(ZOZOマリン)
オリックス・村西良太-日本ハム・上沢直之(京セラD大阪)
ソフトバンク・大関友久-西武・髙橋光成(宮崎)
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