初開幕投手を白星で飾った青柳晃洋

ここまで4勝1敗の2位と好調な阪神が本拠地・甲子園で今季初ゲーム。5勝1敗で首位を走るヤクルトと激突する。
先発は青柳晃洋。3月31日の開幕戦(京セラD大阪)では自身初の開幕投手を務め、DeNA相手に5.2回93球を投げて、2安打7奪三振1失点の力投。昨季は開幕投手に指名されながら新型コロナに感染して回避したが、1年越しの大役を見事に白星で飾った。そこから中6日で今季の甲子園開幕マウンドに上がる。
ヤクルト戦には昨季5試合に先発して3勝1敗、防御率2.38と好相性。ただ、甲子園では9月6日に1度登板して6回7安打5失点。黒星こそつかなかったが、優勝を争う大事な終盤戦でエースとしての役割を果たせなかっただけに、その雪辱を晴らしたい。
また、被打率は.197と燕打線をきっちり封じていたが、村上宗隆には12打数4安打、1本塁打と打ち込まれた。今日も相手主砲との対戦が勝敗のカギを握りそうだ。
昨季は最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手3冠に輝き、ベストナインも受賞。名実ともにエースとなった。新背番号「17」を背負いさらなる高みを目指す今季、昨季の覇者相手にどのような投球を見せるか注目だ。
9年ぶりに開幕戦勝ち投手となった小川泰弘
一方、ヤクルトの先発は小川泰弘。3年連続7度目の開幕投手に抜擢された右腕は、広島打線相手に7回82球を投げ、3安打無失点の快投で2014年以来の開幕戦白星を手に入れた。そこから中6日で好調の阪神打線と相対する。
昨季は阪神戦に5試合先発して3勝1敗、防御率2.37と好相性。また、敵地・甲子園も3先発で防御率1.77と得意にしていた。ただ、被打率は.277と悪く、特に近本光司には13打数4安打、中野拓夢には15打数7安打と打ち込まれていた。今季も要所を締めるピッチングで猛虎打線を封じたいところだ。
開幕戦ではこれぞエースという貫禄の投球で勝利を呼び込み、リーグ3連覇を目指すチームを勢いづけた。今日の登板では2位・阪神をたたき、チームをさらに加速させるようなピッチングが期待される。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
DeNA・石田健大-中日・小笠原慎之介(横浜)
広島・大瀬良大地-巨人・T.ビーディ(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
オリックス・宮城大弥-日本ハム・上原健太(京セラD大阪)
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