「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

オリックス黒木優太がプロ初先発、ソフトバンク和田毅がベテランの味を見せつけるか

2023 4/5 11:00SPAIA編集部
オリックス黒木優太とソフトバンク和田毅のインフォグラフィック
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

トミー・ジョン手術から復活した黒木

オリックス黒木優太とソフトバンク和田毅のインフォグラフィック


オリックス黒木優太が5日のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)でプロ初先発する。今季から先発に転向し、オープン戦では2試合で計11.1回を投げ、4安打12三振3失点で防御率2.38。3月29日のウエスタン・リーグ阪神戦でも5回1安打無失点とアピールに成功し、開幕ローテーション入りを果たした。

橘学苑高から立正大を経て2016年ドラフト2位でオリックスに入団。150キロを超える剛速球で2017年は55試合に登板して6勝3敗2セーブ25ホールド、2018年も39試合で1勝1敗17ホールドをマークしたが、2019年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、ブランクを余儀なくされた。

昨季、4年ぶりとなる一軍登板を果たし、27試合登板で2勝2敗5ホールド1セーブ、防御率2.36と復活。ソフトバンク戦は2試合で2イニングしか投げていないため参考程度だが、無失点に抑えている。

背番号54は憧れの投手で同姓の黒木知宏(現ロッテ投手コーチ)にあやかったもの。遠回りしながらもプロ7年目にして初めてまっさらなマウンドに立つ黒木の入魂の投球に注目だ。

「松坂世代」のラストサムライ和田毅

一方、ソフトバンクの先発は和田毅。「松坂世代」唯一の現役となったが、42歳の今年もキャンプからオープン戦で順調に調整を続け、3月29日のウエスタン・リーグ広島戦でも5回1安打無失点だった。

2022年も7勝を挙げ、NPB通算150勝を達成。日米通算では155勝をマークしている。球速以上に速く見えるストレートと変化球を駆使する投球術は健在だ。

昨季はオリックス戦5試合に登板して0勝3敗、防御率5.03とチーム別では最も成績が悪かった。7打数4安打と打ち込まれていた吉田正尚はメジャー移籍したものの、宗佑磨に6打数3安打、福田周平に9打数4安打と左打者に打たれているのは気掛かりだ。昨季は西武だった森友哉にも3打数2安打と打たれているだけに十分に気を付けたい。

昨年最終戦で逆転優勝を許したオリックスは、今季も優勝争い最大のライバル。シーズン最初の対戦でベテランの味を見せつけて今季を優位に進めたい。

【セ・リーグ】
DeNA・平良拳太郎-巨人・Y.メンデス(横浜)
中日・柳裕也-ヤクルト・高橋奎二(バンテリンドーム)
広島・遠藤淳志-阪神・大竹耕太郎(マツダスタジアム)

【パ・リーグ】
楽天・早川隆久-西武・隅田知一郎(楽天モバイル)
ロッテ・C.C.メルセデス-日本ハム・伊藤大海(ZOZOマリン)

【関連記事】
オリックス黒木優太は先発ローテ入りなるか?右肘手術乗り越えた剛腕の武器と課題
20年目のソフトバンク和田毅、42歳でも奪三振率が高い理由
プロ野球の開幕連勝記録ランキング ヤクルト、阪神、ソフトバンクが3連勝の好スタート