村上宗隆いきなり1号、湯浅京己、宇田川優希も
プロ野球が開幕し、第5回ワールドベースボールクラシックで優勝した日本代表メンバーがチームに復帰して活躍している。
WBC準決勝でサヨナラ打を放ち、決勝で豪快な本塁打を放り込んだヤクルト村上宗隆は、開幕広島戦で大瀬良大地から今季初打席でいきなり2ラン。WBCでは不振に苦しんだが、準決勝、決勝で描いた上昇カーブそのままに最高のスタートを切った。
阪神ではクローザーの湯浅京己が開幕戦で3点リードの9回に登板し、3四球で満塁のピンチを招きながら無失点で今季初セーブ。WBCでは準決勝メキシコ戦など3試合に登板して防御率0.00だった。
オリックスの宇田川優希も開幕投手に抜擢された山下舜平大の後を受けて2番手として登板し、0.2回を無失点。WBCでは1次ラウンドの韓国戦とチェコ戦の2試合に登板して無失点だった。
巨人はロペス、高梨、直江をつぎ込んで逆転負け
登板機会やイニングの多かった投手は疲労を取り、時差ボケを解消し、NPB使用球の感覚を取り戻すなど時間を要するため、各チームの判断で無理に開幕には合わせていない。
ただ、巨人はその影響で開幕戦は痛恨の逆転負けを喫した。8回に3-2と逆転した9回、本来なら昨季37セーブの大勢の出番だが、ベンチはヨアン・ロペスを投入。高梨雄平、直江大輔とつぎ込んだもののリードを守れず4点を失った。
大勢は開幕戦はベンチ入りしていたが、2戦目は外れており、まだ万全の状態ではない模様。開幕2戦目は2-0とセーブのつく展開となり、鍵谷陽平が最後を締めた。大勢はWBCで決勝を含め、チーム最多の4試合に登板しており、巨人はその余波をモロに受けた格好だ。
辞退した森友哉は同点アーチ
一方、侍ジャパン入りを辞退したオリックスの森友哉は、開幕戦で1点リードされていた9回2死から値千金の同点アーチ。西武からFA宣言して移籍したためブーイングも受けたが、チームに残ってキャンプから調整を続けてきた成果が出た。
逆に西武の源田壮亮は右手小指を骨折し、WBCでは無理を押して出場したが、開幕一軍メンバーからは外れている。
今は好調の選手でも、例年より早くピークを作った影響などがこれから出てくる可能性もある。日本中を熱狂させたWBCだが、各チームは侍戦士の状態をしっかり見極めながら起用する必要がありそうだ。
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